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2009年02月03日09:54

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【音楽】Dvorak: Vc-Con, Herbert: Vc-Con#2@Capuçon, Paavo Järvi/hr-SO

Virgin Classicsの新譜から、これまた若手売り出し中というチェリスト=ゴーティエ・カプソンとパーヴォ・ヤルヴィ/hr-SOのVcコン。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3309073

Dvorak: Cello Concerto in B minor, Op.104
Herbert: Concerto for cello and orchestra in E minor

Gautier Capucon (cello)
hr-Sinfonieorchester, Paavo Jarvi

・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
・ハーバート:チェロ協奏曲第2番ホ短調Op.30

 ゴーティエ・カプソン(チェロ)
 フランクフルト放送交響楽団
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

ハーバートとドヴォルザークのVcコンの関係性については上のHMVサイトに書いてある通り。このアルバムはなんとカプソンの二枚目だそうで(デビュー盤はハイドンのVcコンでこれは好評を博したらしい)、この豪華カップリングでこの出来映えは尋常ではない快挙だろう。素晴らしいの一言。

ドヴォルザークのこの名曲の名演は枚挙にいとまがないが、このパーヴォとカプソンの演奏は過去から繰り返されてきたチェロの巨匠たちが定石としていた様式美を鮮やかにぶった切るような新機軸といえる。

即ち、カザルス、ロストロ、マイスキーなどという系統の人たちはヴィルトゥオーシティと情感を過度に披瀝するが余り、少々くどくて土臭いのだ。日本酒に例えるならば伏見か灘の芳醇で甘美な種類、または山廃仕込みの重たくてどっしりとした種類と言える。対するこの演奏はまさに淡麗辛口であり、北陸や新潟のサラサラとした辛い酒に匹敵すると言えば分かり良いだろうか。一陣の疾風が冷涼に吹き抜けていったという聴後感だ。

もう一方のハーバートのVcコン#2だが、重層的でエネルギッシュな作品でこれまた疾駆感が強い曲。一楽章で執拗に繰り返される旋回スケールが耳に残る印象的なもの。美しい緩徐楽章を経てフィナーレに突入、暫くすると1楽章のあの旋回スケールが拍子を変えて再び現れてきて疾駆しながらコーダへと向かう。ここでのカプソンの弾きっぷりは堂々たるもので、メカニカルな操弓動作を素早く精密に繰り返している様は求道的ですらある。

(録音評)
Virgin Classics、5190352、通常CD。録音はhr-Sendesaalとある。hrとはHessischen Rundfunksの略で、以前はこの放送局をFrankfurt Radioと呼んでいたが、2005年以降はヘッセン(州立?)放送=hrと略称で呼ぶようになっている。録音は例によってEMIが担当、コピーライトもVirginとダブルネームで表記されている。

音質は硬質で細め、トップノートに多少華やいだ薫りを感じるが嫌みなものではない。演奏と相通ずる冷涼な雰囲気である。大手レーベルとしてはコンプレッサー処理は僅かであって小音量から大音量までのダイナミックレンジはかなり広く弱音部ではディテールを余すところなく聴き出すのはちょっと辛そう。かといって音量を上げて聴いているとトゥッティではとんでもないことになる。楽器の定位もサウンドステージの奥行きもまずまず優秀だ。独奏チェロ以外では特に木管楽器の捉え方が秀逸。非ユニバーサル大手レーベルの矜持と言ったところか。

※本日は夕刻から外出のため明日の音楽日記はお休み

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