mixiユーザー(id:3696997)

2009年01月07日10:42

53 view

【音楽】Piano Festival La Roque d'Antheron Vol 3 2008

昨年末のMIRAREの新譜で、2008年度ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル公式アルバムだ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2790534

2008ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル公式アルバム

フランスのプロヴァンス地方で毎年開催されるフェスティヴァル、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル。『熱狂の日』でお馴染みのルネ・マルタン氏が創設した、若手からベテランまで幅広いピアニストが出演する、ピアノ界には欠かせないイベントです。
 フェスティヴァルのいいとこ取りの公式アルバムを聴けば、この音楽祭の楽しみ方がわかるでしょう。(キングインターナショナル)

1.ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第1番Op.5 幻想的絵画より舟歌
2.メンデルスゾーン:無言歌第6巻より嬰ヘ短調 失われた幻影Op.67-2
3.J.S.バッハ:前奏曲第3番ハ長調 BWV872
4.フォーレ:前奏曲第7番イ長調 Op.103
5.スクリャービン:2つの詩曲ハ長調 Op.32よりアンダンテ・カンタービレ
6.ショパン:ノクターン ヘ長調 Op.15-1
7.ショパン:バラード第2番
8.メンデルスゾーン:無言歌第1巻よりホ長調 甘い思い出 Op.19-1
9.ヘンデル:組曲ト短調 HWV432 パッサカリアの主題と3つの変奏:第1変奏
10.リスト=シューベルト歌曲トランスクリプション:セレナーデ
11.リスト:巡礼の年第2年補遺 ヴェネツィアとナポリ より舟歌
12.スクリャービン:詩曲 炎に向かって Op.72
13.メトネル:4つのおとぎ話 Op.34〜第2曲ホ短調
14.チャイコフスキー:組曲 眠れる森の美女(4手版=ラフマニノフ編)
15.ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 Op.46ソウセツカ
16.メトネル:2つのおとぎ話Op.20〜第2曲ロ短調「鐘」

1.10.14. ブリジット・エンゲラー
1.13.14.16. ボリス・ベレゾフスキー
2.8. シャニ・ディリュカ
3. シャオ・メイ・シュ
4. ジャン=クロード・ペネティエ
5,12. アンドレイ・コロベイニコフ
6.7. ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
9. アンヌ・ケフェレック
11. ニコラ・アンゲリッシュ
15. クレール・デゼール&エマニュエル・シュトロッセ(連弾)

南フランスのフロラン城庭園という場所の野外ステージで毎年開催されるこのフェスティバルの由来などは割愛するが、とても楽しめるアルバムだ。

今更ながら説明するのも憚られるほど著名な曲ばかりが並び、そして才能に恵まれた気鋭のピアニストたちが熱気溢れる生き生きとした演奏を繰り広げている。個人的にはMIRAREのCDはかなり持っているので正規盤で聴いたことのある曲目と同一曲も数多く入っているが、野外ステージでの完全ライブと言うこともあってセッション録りとはかなり風情が異なるし、この両者を聴き比べるのも楽しい。

初めて聴いたアンドレイ・コロベイニコフのスクリャービン、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェのショパンは秀逸だ。そして白眉はブリジット・エンゲラーが弾くセレナーデ(リスト=シューベルト歌曲の編曲)。とてもライブ録りとは思われない静謐で美しい演奏で、円熟の安定した技巧も完璧に決まっている。

MIRARE専属ピアニストやラ・フォル・ジュルネのファンにはお勧めだし、ピアノ曲の入門編としても広く勧められるアルバムだ。

(録音評)
MIRAREレーベル、MIR078、通常CD。場所がオープンエアのステージと言うこともあって残響は皆無に近くセッション録音に比べて大きなハンディがある。しかし、直接音主体に狙われたピアノの音質はこの劣悪なコンディションにしては思いのほか良い。トラックごとに使われているピアノやマイクアングルが微妙に異なるため出来映えはまちまちなのだが全体としてみれば水準以上の出来。

前半は殆どがベヒシュタインで弾かれていると思われるのだが最後の方でソリッドでピーキーなスタインウェイの音も入っているようだ。ブリジット・エンゲラーはいつもの通りベヒシュタインだが、シャニ・ディリュカもなぜかベヒシュタインで弾いており、スタインウェイで弾かれた正規盤の無言歌集とは音が違う。ベヒシュタインの方が柔らかくて太い筆致、そして暖色系の音色傾向である。どちらの演奏も繊細で巧いがこちらの方には上部雑音が強く入っている。

※今日は午後から外出&新年会w 今週の音楽日記はこれでおしまい(の予定)。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2009年01月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031