mixiユーザー(id:3696997)

2008年05月01日11:29

47 view

【音楽】Schubert: Impromptus No.3 etc@Brigitte Engerer

前回に引き続きMIRAREの新譜から、静謐のピアニスト=ブリジット・エンゲラーが弾くシューベルト作品集だ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2692605

Schubert: Piano Works, Liszt Lieder Transcriptions
シューベルト:さすらい人幻想曲、即興曲第3番、リストによる歌曲トランスクリプション

即興曲 第3番 変ト長調 D.899/Op.90
クッペルヴィーザー・ワルツ
ハンガリー風のメロディ ロ短調 D.817

リスト=シューベルト歌曲トランスクリプション:
 影法師、都会、海辺にて、すみか、セレナーデ、春の想い、連祷、水車小屋と小川、さすらい

さすらい人幻想曲 ハ長調 D760/Op.15

ブリジット・エンゲラー(P)

このCDも今年のLa Folle Journée 2008での演奏が予定されているプログラムの先出しであり、恐らくナント市でも有楽町の東京国際フォーラムでも演奏される曲目だ。

シューベルトの即興曲はリストやショパンとは違って割とまともで抑制の効いた曲調で、旋律ラインも追いやすいもの。

リストによる歌曲の編曲版が秀逸だ。セレナーデ、連祷など馴染みの曲を切々としかし隈取りを太く、そして静かに描き込んでいくのはいつものエンゲラーの解釈だ。まるで肉声が歌っているような抑揚はいつものことながら感心させられる表現幅だ。

さすらい人幻想曲は一転して感情の激しさと旅情を交錯させたエモーショナルな弾き方が印象的。ここでも太くたゆたうような余裕の鍵盤捌きが素晴らしい。

上部雑音は殆ど入っていないが、使用ピアノは少々古いベヒシュタインと思われ、アクションノイズが少し聞こえる。このピアノの太くて光沢を抑えた音色とエンゲラーの仄暗い曲想がぴったりと合っているのは心憎い演出と言えそうだ。

(録音評)
MIRAREレーベル、MIR043、通常CD、録音は2007年9月、場所は仏リモーザン県の La Ferme de Villefavard http://www.fermedevillefavard.asso.fr/ とある。木質系の録音&小規模演奏会向けの高音質な小ホールらしく、しっとりした質感の落ち着いた音調である。MIRAREとしては少々オンマイクとも感じられる狙い方で、ベヒシュタインのボディ・マスの効いた骨のある音色がドップリと収録されている。ダイナミックレンジは極めて広く弱音部と強音部の差が非常に大きい。録音センスの良さが光る一枚である。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2008年05月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031