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2008年03月26日10:30

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【音楽】Boccherini: Madrid / Fandango etc.@Ophelie Gaillard

naiveの別ブランド、ambroisieの新譜からボッケリーニの作品集。マドリードと銘打たれている通り、ボッケリーニが後半生を過ごしたスペイン時代に書かれた曲が中心である。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2659028

ボッケリーニ:
�.侫.鵐瀬鵐�
(2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、2つのギター、打楽器、カスタネットのための五重奏より〜ニ長調 G448)
�▲船Д躑�奏曲ニ長調 G483
��アリア・アカデミカ“Tyrannous love(暴君の愛)” G557
�ぅ船Д躑�奏曲ト長調 G480

 オフェリー・ガイヤール(コンチェルタンテ・チェロ&音楽監督)
(ガイヤールの使用楽器:1737年製、Francesco Goffriller)
 サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ��)
 ロルフ・リスレヴァン(ギター)
 プルチネルラ(器楽アンサンブル)

ボッケリーニはバロックの終焉期から古典派の時代までを生きた作曲家・チェロ奏者で、モーツァルトとはほぼ同時代を生きたことになる。この頃の古楽チェロというとアンナー・ビルスマの演奏様式を連想してしまうが、このガイヤールのボッケリーニを聴くとそういった固定観念がいともあっさりと破壊されてしまう。

ふくよかで女っぽい、そして生命の息づく演奏であり艶めかしいチェロだ。ファンダンゴは熱い展開で目まぐるしい曲、そしてガイヤールの変幻自在な弦捌きが耳を捉えて離さない。アリア・アカデミカでは一転して黒子に回ってアシストするガイヤールが控えめで宜しいし、そしてこのソプラノも楚々として切々と歌う好演なのである。

この作品集は蒸留水のようなボッケリーニ初期作品とは異なる異国情緒漂う、言ってみればちょっと猥雑な曲想が特徴なのだがガイヤールの活力漲る解釈と演奏、そしてプルチネルラの好アシストにより、光と影を感じさせる色彩感の強い仕上がりとなっている。音楽ファン必聴の一枚だ。

(録音評)
naive ambroisieレーベル、AM126、通常CD。録音は2007年1月&4月、パリ、ポワジー劇場、ノートル=ダム大聖堂とある。

1トラック目の初っ端から見事にやられてしまった。いやはや凄い録音である。チェロの弦が見える、いや、松ヤニが飛散する様子が録音されている、と言ったら言い過ぎだろうか。それほどに実在感のある気色の悪いリアルな収録で、高解像度でありながら気品に満ちたまとめ方は誠に秀逸だ。アンビエント成分は多め、多少オン気味であるが音場空間が広大に拡がる超優秀録音。

今までのnaiveとはちょっと違う、ざらつきが目立つ録音だがこれも作品の趣向に合わせたものだろう。あちこちから予測できない音が次々と現れてギョッとさせられっぱなしで非常に楽しい展開だ。オーディオ・ファンにもお勧めのちょっとビックリ系の一枚。

尚、同梱のDVDはリージョン相違のため国内市販DVDプレーヤでは掛からない。

※本日は夜間外出のため、今週の音楽日記はこれでおしまい。
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