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2006年09月05日10:50

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【音楽】パガニーニVコン@ハーン

ヒラリー・ハーンの新譜で今度はパガニーニである。安価な輸入盤を購入したが、勿論、高価な国内版もあるはずだ。

http://info.hmv.co.jp/p/t/1273/903.html

1. パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品6
2. シュポア:ヴァイオリン協奏曲 第8番 イ短調 作品47《劇唱の形式で》

大植英次指揮スウェーデン放送交響楽団


作品の情報についてはウィキペディアを参照のこと・・

パガニーニ自身については:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B

Vコン1番については:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA_%28%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B%29

カップリングのシュポアという人の名は初めて聞いたし曲を聴くのも初めてだが、この作品は割と分かりやすくサラサラと温厚で宜しい。

誤解を恐れずに言えば、パガニーニのVコン(に限らずほぼ全ての作品)は派手でうるさく、曲の構成や旋律、リズムにおいては何一つ美点がないといって良い。

その分、ソロパートのVnに全ての耳目が吸い寄せられて、ソリストの技巧のみが際立つ珍しい曲と言える。三流トレンディードラマに見られるように、一人の傑出した一流女優が演ずるヒロインにプラスどうでも良い脇役数多のキャスティング、という構図なのである。

ハーンはVnが巧い。ひたすら巧いのだ。だが何とも形容のし難い平坦さが気になるのである。かつての巨匠達・・・、コーガン、ミルシテイン、ハイフェッツ、スターン・・・、といった人々の弾いたサーカスか曲芸師の如くのパガニーニとは違い、お祭り騒ぎ的盛り上がりに欠けるのだ。

技巧的に問題はあるが諏訪内晶子、成熟度が未知数だが瑞々しい庄司紗矢香(NHKで聴いた)の方が圧倒的な躍動感があって楽しい。

とは言ってもハーンのこの演奏が酷いかというと全然そうではなく、細部にまで気を配った弓捌きと重音の精密さは素晴らしいのであって、当代のどのヴァイオリニストもなし得ないくらい完璧なヴィルトゥオーシティなのである。

(録音評)
録音:2005年10月(パガニーニ)、2006年2月(シュポア) ストックホルム 〈デジタル録音〉。尚、4D録音のクレジットは見当たらない。

このCDをスタートさせて、一瞬、ウチのステレオがぶっ壊れたかと思った。思わずトレーから引きずり出し、別のリファレンスCDを掛けてみたが異常はなかった。気を取り直して再度ハーンのCDを掛けた。

うーん、こういう音で録られているのだと悟った。どういったホールで録られたのか詳細は分からないが、風呂場のようなモヤ付いた残響がワンワン言ってうるさい。しかし、ハーンのVnは鮮明とは言えないもののまだなんとか聴ける程度だ。が、濁りはある。

この曲集は作曲年代からすると珍しくグランカッサがフィーチャーされているが、この衝撃音の最低音域はきちんと捉えられている様で、濁った泥水の様な嵐がモヤのかかった空間に野放図に渦巻くのだ。はぁ・・・。

ムーツァルトに並ぶDGらしくない出来の録音だ。オーディオ的快感を期待する向きにはお勧めしない。
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