土日を挟んでシベリウスの交響曲を堪能した。北欧やロシアの作曲家はなぜこうまで冷涼な音楽が書けるのだろうか?
北欧繋がりでまたまた爽やかなグリーグPコンを聴きたくなった。以前に取り上げたこれ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=178416964&owner_id=3696997 は、DENONレーベルのミシェル・ダルベルトの佳作CDだった。が、当代の名手が弾く新しいグリーグも聴いてみたいところ。そこで選んだのがこれだ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000B09W9/249-1550678-8325935?v=glance&n=561956
グリーグ・ピアノ協奏曲イ短調作品16
シューマン・ピアノ協奏曲イ短調作品54
マリス・ヤンソンス@BPO
レイフ・オヴェ・アンスネス(Pf)
アンスネスは、EMIが誇る若きヴィルトゥオーソだ。オケは手堅い黒子に徹しアンスネスのピアニズムを極限まで引き立てている素晴らしい出来のCDだ。
アンスネスの巧さは華麗なまでのダイナミズムにだけではなく、ピアニッシモの美しさにも存分に発揮される。グリーグと同じノルウェー出身と言うことが影響しているとは思われないが、こうまで微細なグリーグの弾き込みは希有だ。
遅いパッセージはより遅く、しかし速いパッセージはあくまで速いのだが細部が潰れて団子になることなくあくまでディテールが立っている。随所のカデンツァは自由な飛翔と強力なコントロールが効いていてただただ聴き惚れるのみだ。とても気持ちの良い演奏。
(録音評)
EMIの典型的な録音で、技巧的にはアンスネスのピアノにフォーカスが当たっている。オケはどちらかというと凡庸な狙い方でオフマイク気味、金管は煌びやかで素晴らしいのだが弦の響きや残響が抑制気味だ。
ピアノは中央やや奥に位置してソリッドにしてブリリアントな味わい。そしてその残響が長めに糸を引き、ステージ全体を包む。ここからアンスネスの弾くスタインウェイの音量が並大抵ではないことが想像出来る。
演出としてはピアノ中心でオケが黒子、という、ヤンソンスの抑え気味な演奏をちゃんと録音にも反映した出来映えと言える。
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