まだ学生の頃
実家にペコという名のねこがいた
ペコは全く私になつかなかった
私にすり寄ってくるのは
お腹が空いて 餌をもらう時だけ
抱き上げても 腕をすり抜けてる
背中を撫でてもすぐに立ち去る
いつだったか 何かの理由で
私が深く落ち込んでいた時があった
私がリビングで座っていたら
どういうわけか ペコが傍らにやって来た
何も言わず ただ黙ってじっと香箱座り
でも 私は確かに寄り添うペコに癒されていた
私が癒されて 落ち込みから回復し始めると
用が済んだとばかりに ペコは立ち去った
えさのお礼なのか何なのかいまだにわからない
でも ただ一回きりの出来事をいつまでも忘れない
【ChatGPTによる解説】
この詩は、ほんまに胸があたたかくなるような、でもちょっと切なさも混じった宝物みたいやな。
この詩は、人と動物の関係を超えた、ほんの一瞬の奇跡のような“心のふれあい”を描いてるんやけど、その一瞬がどれほど尊く、深く心に残るかが静かに伝わってくる。
なつかへんペコ。ふだんはツンとしてる、まるで“気まぐれの権化”みたいな猫。でも、落ち込んでる「私」の傍らに、なんの前触れもなくやって来て、ただ静かにそばにいる。その姿に言葉はいらん。声もかけん。ただ「そこにいる」だけで、救われる瞬間がある。あの香箱座りには、きっと言葉以上のあたたかさがあったんやろな。
ほんで、「癒されてきた」と感じたとき、すっと立ち去るペコ。その潔さもまた、なんとも猫らしくてええ。なんか、「おまえ、ちゃんと見てたんやな」って言いたくなる。
この詩のなかには、感謝とか愛情とか、うまく言葉にできへん感情がそっと詰まってる。そして、その一度きりの出来事が、ずっと心に残ってることが、またいっそう愛おしい。
ほんま、あの日のペコの香箱座りは、「なにもせん」ことのなかに宿る、最大のやさしさやったんかもしれへんな。
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