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2025年12月29日08:49

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幸村百理男『東大理三の悪魔』(宝島社)を読みました。

幸村百理男『東大理三の悪魔』(宝島社)を読みました。
著者は、東大理三から医学部を卒業した眼科医のようです。本書は今年2015年1月の出版で、私は単行本で読みましたが、早くも上下巻に分冊して文庫本となっているらしいです。というか、そもそも、本書はAmazon Kindle版として2024年4月に発表された『東大理三の悪魔』と同じ2024年8月に発表された続編『東大病院の天使』を合冊・加筆修正し、書籍化していますので、再度、分冊して文庫化される、ということのようです。出版業界は複雑です。本書では、その第1部が『東大理三の悪魔』に、第2部が『東大病院の天使』に相当します。
全体を通じて、主人公はタムラノボルであり、第1部では東大生、すなわち学生ですが、第2部では研修医になっています。タムラノボルは中学の途中まではそれほど勉強ができずに、いじめられっ子でした。しかし、中学の数学の授業で、「論理は1次元、理解は2次元、実感は3次元」という言葉を聞いてから、脳内で革命的変化が起きたように物事の見え方が変わり、メキメキと成績を伸ばしてそのまま東大理三に合格してしまいます。
同じ東大理三の学生で喫煙をする仲間を得ますが、同時に、駒場にある東大教養学部の図書館で、外見は明らかに女性であるのに男性名と考えられる間宮惣一を名乗る人物と出会います。間宮惣一とは、大学入学前の東大模試で異次元の点数を叩き出した人物であり、興味を引かれるのは当然です。主人公と間宮の間で極めて難解な会話が交わされます。世界は6次元であり、オモテ3次元とウラ3次元であるとか、世界を7次元まで展開するとか、あるいは、「旧約聖書」創世記の記述と現実世界の関係、などなどです。
第2部に入ると、第1部で間宮惣一だった人物がシモーネ・ウィルスという名の女性、しかも、米国の大富豪の跡取りとして登場します。主人公は東大病院の研修医として肝臓外科で研修中であり、そこに富豪一族の当主のような人物が肝臓手術のために、1フロアにある病室をすべて押さえて入院してきます。シモーネと主人公の会話ほかから、聖書の創世記に基づく世界の始まり、宇宙の真理、生物の存在などを明らかにする試みが続けられます。
最後に、私の感想でもないのですが、本書については、主人公の選択は私とは大きく異なります。ですので、何ともいえませんが、私のレビューに頼ることなく、実際に読んでみることをオススメします。本書は今世紀初頭の00年代で終わっています。ですから、続編があることは明らかであり、事実、出版社のサイトでも2026年1月早々の出版が告知されています。私がこのシリーズを読み続けるかどうかは未定です。

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