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2020年06月02日21:49

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躁うつ病のトリセツ その1 勉強法��

●はじめに〜なぜいまさら勉強法が必要なのか〜

 巷には勉強法の本があふれている。私は100冊以上読んだが、それでもごく一部に過ぎない。なぜこれだけ多量の勉強法の本を読破したか。

 それは、私が躁うつ病患者だからである。

 躁うつ病(双極性障害)の患者にとって長期間の勉強、つまりコツコツと努力を積み重ねることは至難の業である。 
 なぜならば、大前提として躁とうつの気分の大きな波・ムラっけがあるからだ。うつのパフォーマンスと躁のパフォーマンスが大きく変動するのである。

 たとえば、躁のとき真面目に授業を受けていても、うつになると途端に出席できず勉強そのものが中断される。傍から見ればただの怠け者であろうし、それで自責の念を抱く。

 故に、これを克服するための勉強法が必要である。

 しかしながら、私が求めた勉強法が書かれた本・インターネットは皆無といってよい。
 この10年以上、色々な本を読んで色々な工夫を試してきたが、一つ重要な発見があった。
 それは――健常者の勉強法を我々躁うつ病患者に適用するのは、むしろ害となることが多いことだ。

 だからこそ、新しい勉強法を模索し続けている。

 これから紹介する方法は、すべて私自身で試して効果があった方法である
 「サンプル数1は俺」であるからエビデンスとしての価値はないだろうが、10年以上の成功と失敗を繰り返して血となり肉となった、生の記録。まさしく血の通った方法である。

 普遍性はないかもしれないが、私の躁うつ病との闘いの実録である。私と同じく躁うつ病に苦しむ人にとって、少しでも参考になれば、望外の幸せである。


●非効率的に生きる

 昔学校でトップクラスの優等性に言われた言葉がある。彼は、勉強も運動もできる。私にとってはスーパーマンだった。

「俺は効率的に生きているんだ」

 なるほど。ならば1日の活動を記録して、無駄な活動を減らし、必要な活動も可能な限り工夫して効率化を進めればよい。
 と、思って実行したところ失敗を繰り返した。

 試行錯誤をすればきっとできるはず。自分を信じ続けて10年間。短期的には成果がでたが、長期的にみて大失敗といってよかった。
 失敗を認めるのに10年間かかったといってもよい。それは自信を失うための10年でもある。

 そこでアプローチを変えてみた。非効率的に生きよう。

 非効率的に生きるとは、機能的に生きることである。
 そのときそのときの能力(機能)に応じた力を発揮するように生活をデザインする。
 つまり、体調に合わせて柔軟に適応することである。

 健常者に合わせたデザインをしてはいけない。躁状態のとき、軽躁のとき、フラットな時、うつ気味のとき、重いうつの時。それぞれに合わせてデザインをし直さなければ生きづらくなる。
 
 よくある失敗は、躁状態のときにスケジュール帳を満杯になるまで埋めて、その後うつ状態になったときに全てダメにするという失敗である。

 健常者に合わせた生き方とは、健常者にとっていかに効率的かつ効果的に生きるかが焦点といってよい。
 
 しかし、躁うつ病の人は、気分のムラ(体調の上下)によって発揮できる能力が異なる。
 ゆえに、健常者の安定した能力を前提とした生活デザインをすると、うまくいかず失敗するのである。

 したがって、冒頭で述べた通り「新しい勉強法」が必要となるのだ。


※つづく?
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