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2006年07月26日09:37

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【音楽】マラ2@ブーレーズ

昨日に引き続き新譜からこれ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1424330

ブーレーズのマーラー・シリーズ最新作。今回は手兵シカゴ/クリーブランドではなく、なんとVPOだ。ブーレーズならではの透徹された解釈とアゴーギグを殆ど使わない端正で原典に忠実な演奏だ。その代わり、磨き込まれたデュナーミクを確信犯的に随所に散りばめている。ブーレーズが仕掛けていた罠があちこちで炸裂するのだ。

歌唱が入ってからのオケは割と平坦に聞こえる。従来美点とされていたバーンスタインやハイティンクのようなテンポ・ルバートは実は演技がかっていて臭い、と感じるほどVPOはサラサラと流れる。無理しないこっちの解釈の方が正統な気がする。これは、キャプラン/VPO http://mixi.jp/view_diary.pl?id=111708018&owner_id=3696997 に通ずるものがあり、事実サラサラ度合いはとても似ているのだ。但しデュナーミクの使い方はブーレーズに一日の長があるのは否めない事実。

(録音評)
VPOの美点を余すところなく捉えているDGの最新4D録音。楽友協会大ホール(ムジークフェライン・グロッサーザール)は出来て随分経つ古いホールで、ステージは現代ホールに比べてそれ程広くない。しかし録音を聴く限り広大なステージが拡がっていて、そこに縦横無尽な器楽配列が目に見える。

特に金管セクションの捉え方が白眉であり、鋭いビームが空間全体に飛び交う。音の立ち上がりも立ち下がりもハイスピードであり、かつ美しい。5楽章フィナーレのトゥッティが美しい残響と共に闇に吸い込まれる様子は流石としか言いようがない。

再生は難しくはないだろうが、このホールトーンの美しさを最大限に引き出すことは意外と難しいかも知れない。現代最新デジタル録音の実力を窺い知るには好適な一枚。
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