昨日紹介したCDからもう一曲。
http://music.yahoo.co.jp/shop/c/10/k30y235
これの最後のトラックがヴォカリーズである。ラフマニノフが書いた、奇跡のような非常に美しい無歌詞の歌唱曲である。
Sergei Rachmaninoff : Vocalise op.34, no.14 (「14の歌曲」の終曲)
「ヴォカリーズ」とは母音唱法を示す普通名詞だが、ヴォカリーズといえばラフマニノフのこの曲を指すほど有名。いろいろな楽器用に編曲されている(Wikipadia解説)
このヴォカリーズを聴いて、松本零士の「宇宙戦艦ヤマト」の中に出てくるスキャットを思い出したという人がいた。あの漆黒の宇宙を背景に流れて来るスキャットを連想したというのだ。と、この話題で世代がばれてしまうが、あの神秘的なメロディは私からみれば青春時代の音楽であったが、ラフのヴォカリーズと結びつくことはなかった。
ラフといえばPコンが余りにも有名だ。映画の主題曲にもなったし、冬季五輪のフィギュアスケートの定番としても耳に残るものがある。しかし、その陰に隠れる感はあるがラフはその生涯で数多くの歌曲を書き残している。その中でも出色の作品がこれである。
このヴォカリーズには人の生死と生命にまつわる全てを達観したかの如くのもの悲しさ、寂しさ、慈悲深さ、祈り、そして希望、悟り、そういった心象風景が綯い交ぜに含まれている。
短調を基軸とした旋律ではあるが長調も織り交ぜながら転調を繰り返してこの不世出の歌曲が切々と訴えるものとは・・。
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