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2006年06月09日10:49

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【音楽】ショパンのエチュード Op.10

12曲の練習曲を含んだこの曲集はピアノをやったことのある人なら知らない人はいないと思う。ショパンのエチュード(練習曲)集はこれ以外にOp.25のやはり12曲と、遺作といわれる3曲が残されている。私個人の思い入れもあってか何人かのピアニストのCDを持っているが、どれを出そうかな・・・?

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00006BGSY/250-3288719-6063405?v=glance&n=561956

賛否両論あるだろうが、やはりこれにする。アシュケナージの同年録音と迷った。バックハウスも良いが録音状態も悪くちょっと時代遅れ気味・・。

アシュケナージのエチュードは硬軟の出し入れが快活な、いわば「ふくよか」で感情のこもった美しいショパンらしいショパンだが、ポリーニのエチュードは、ステンレス・スチールで出来た鍵盤を純チタンの指先で叩いたような超硬派な演奏だ。およそ曲想といった感情は含まれず、全ては楽譜を精密に再生(いわゆる演奏という風情ではなく音符というデジタル符号に基づいて正確に鍵盤とペダルを走査)しているのだ。このレコードが出た時から賛否両論ある。アンチの人々からは、まるでロボットかサイボーグの様だ、果てはピアノロールとどこが違うのか? とまで言われる始末。

だが、この困難を極める練習曲集をここまで冷徹に弾き込んだ録音は他に数例ある(アンドレイ・ガヴリーロフ盤)だけで、やはりこのポリーニは元祖サイボーグ・ショパンとして誉れ高き録音だと思う。

私は中学3年の終わりにこの作品10を先生からもらって始めている。ショパン好きな先生の助言により、確か1→3→12→5〜11→2→4という順で取り組んで行きNo.4が終わったのが高校2年の夏頃だったと記憶する。一番難儀したのがNo.2でこれはもう途中で投げ出す寸前まで悩んで苦しんだ。半音スケールが指くぐりで均等に弾けず苛ついては鍵盤を叩き付ける毎日で、白鍵と黒鍵の段差がこれほど邪魔だと思ったことはなかった。二度和音または二度半和音拍に次いでの半音階の登り降りは演奏だけを聴いていると分からない地獄の苦しみだった。No.4はインターリーブされたアルペジオの連続でまたまた困難だったのだが、これは機械的なNo.2とは違って「血の通った」ダイナミックな曲想を持っていたので苦にはならなかったし通しで弾けた時は何物にも代え難い達成感を覚えた。

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このCD(というか元々はLP)は1972年と古い録音(当然ADD)で、音質評価するほどのものではない。
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