このCDの後半は、ドロドロの不協和音で有名な「春の祭典」。例によってウィキペディアの解説を拝借する(長いので抜粋)。
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春の祭典 (はるのさいてん、Le Sacre du Printemps)はロシアの作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲したバレエ組曲。1913年に完成し、1921年、1947年に改訂された(管弦楽の縮小が中心)。
この作品の初演は1913年5月29日にパリのシャンゼリゼ劇場でバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の公演として行われた。振付はヴァーツラフ・ニジンスキー、オーケストラの指揮はピエール・モントゥーであった。
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後に作曲家ピエール・ブーレーズは、この作品の斬新な作曲技法を解明するとともに、自ら演奏・録音を行いこの曲の解釈に一石を投じた。
ニジンスキー以降、レオニード・マシーン、モーリス・ベジャールなどの振付師による振付が知られてきた。一方、ニジンスキーによる初演の振付は、彼が結婚してバレエ・リュスを解雇されたためにわずか8日間しか上演されず、その後は完全に忘れ去られていた。1979年から8年かけて舞踏史学者のミリセント・ホドソンとケネス・アーチャー夫妻によって、現存していた資料やランベルクなど関係者の証言などから復元され、1987年についに復活上演された。現在ではパリ・オペラ座の定番となっている。
(曲の内容)
春を迎えたある二つの村同士の対立とその終息、大地の礼賛と太陽神イアリロの怒り、そしてイアリロへの生贄として一人の乙女が選ばれて生贄の踊りを踊った末に息絶え、長老たちによって捧げられる、という筋である。
場所などの具体的な設定は無く、名前があるのは太陽神イアリロのみである。ちなみに、キリスト教化される以前のロシアの異教徒たちの世界が根底にあるといわれる。
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(後略)
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この曲は不思議なことに旋律というものが余り耳に入ってこない。旋律は勿論あるのだがそれを強烈にマスキングするリズム、主旋律を覆い隠す不協和音による対旋律と頻繁に挟み込まれる異音とパーカッションの炸裂音、一所に落ち着くことを知らない拍子と調性と、どこを取っても型破りである。ニ短調4/4拍子アレグロ・アッサイ、変ホ長調6/4拍子ヴィヴァーチェ、などという調和と統制の取れた音楽ではないのだ。ましてやヴィヴァルディの四季にある「春」の情景を思い浮かべてはならない。とんでも無く荒くれた狂気の世界が拡がっているのだ。一時流行ったプログレ・ロックのELPやイエス、フォーカスなどが思い出される前衛的な構築美(?)だ。
手許にはブーレーズの一世代前のハルサイがある。1969年の録音というからアナログ全盛期、しかもブーレーズもまだまだ若い。これが二度目、そして今回取り上げたDGが三回目の録音ということになる。この二回目の録音のオケは今回のDGと同じクリーヴランド管。現在はソニーから復刻リマスターが格安で出ている(先週日曜の午前中にNHK-FMでこの盤が掛かっていた・・)。うーん、今の方が落ち着いていると見るべきか更に透徹された解釈となっていると評価するべきか、とにかく「燻し銀」度はこのDGの方が遥かに上だ。ソニー盤の方が色彩感は豊かで明るいが、このDG盤はどうしようもない絶望の淵に立たされた暗黒というかくすんだ色合いが上手く表現されている。
(録音評)
前半のペトルーシュカと同じ条件で録られたものと思われるが器楽配列、特にブラス隊が大きく異なっていてTpとTbが逆、テューバが左から聞こえる。ホルンは同じ。ここでも連打されるグランカッサの再生、それと木管とブラスのピーキーな炸裂音の再生が肝と思われる。オーディオ機器にとっては結構辛い場面が連続する。
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