昨日の続編を書くことにした。
今日は取って置きのこれ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006BGRT/503-8049959-3326346
マ・メール・ロワのオーケストレーション版だ。他にも沢山録音があるがストイックかつ色彩感の素晴らしいブーレーズ/BPOである。ピアノ連弾によるアタックと違ってティンパニ/シンバル/グランカッサが入るとよりダイナミックな輪郭が浮かび上がる。眠りの森の美女のパバーヌは、ピアノ連弾での淡々とした展開からは想像もつかない色彩感が放たれる。真ん中のC〜Aまでの鍵盤がヴィオラ/クラリネット/オーボエに代わり、下のE〜Hがファゴット/チェロ/トロンボーンが弾くと、ある種の凄みと不気味さまで漂ってくる。
ピアノ原曲の魅力はそのままに、ダイナミックレンジを飛躍的に拡大し、淡色世界から錦絵の世界へ塗り直しされたマ・メール・ロワはこれまた夢見心地の極上の時間を与えてくれる。
他には、海原の小舟、道化師の朝の歌、スペイン狂詩曲、ボレロ、とラヴェルのオーケストラ曲の魅力を満載したカップリングになっており大変楽しめる、また多くのラヴェル入門者にお勧めできる一枚である。
(録音評)
録音は結構古く1993年で、場所はベルリン。
BPOの楽器使いの巧さが余すところなく収録されている。こんなにも不快ノイズなく楽器を鳴らすことが出来るものかと感心する。音場空間は深く奥へ奥へと展開し器楽配列も割と前後間隔を取ったゆったりしたものに聴き取れる。DGの4D録音初期の頃のものであるが既にデジタルディレイによって美しいサウンドステージを再構築することに成功している好例だろう。
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