第一京浜沿い(鉄道では京浜急行)の子安から仲木戸辺りはラーメン屋の激戦区となっており、神奈川県内でも屈指のラーメン街道と言って良いロケーションだ。その中にあって神奈川新町周辺は自宅からも楽々徒歩圏内と言うこともあり日頃から足を運んでいる。しかしこの頃はもっぱら麺創桜花へ行くだけで、もう一軒の行列店である大勝軒は久しく食べていなかった。
開店当初は何度も足を運んでいたのだが、その頃のスープはまだ安定的な味には至っておらず(とはいっても勿論、東池袋系のワイルドな風味は十分あったのであるが)、久し振りに訪れてみると円熟された見事なパフォーマンスの麺へと成長していた。
券売機で買ったのは「もりチャーシュー」の券だ。待ち行列はなかったがすかさず案内係が出てきて好みを聞く。麺を硬めで注文。程なくカウンターの空席に通される。
麺は常に茹でては洗うというプロセスを繰り返しているようで冷水で締めた麺が笊に一定量ストックされているため、固茹で指定の麺丼はすぐにサーブされる。あつもり、普通茹でまたは柔らかめ指定の場合は再度湯煎をして固さを調整しているようだ。茹で置きではあるが茹で上げから長時間経過しているという風ではないのでダレた感じや伸びた感じは無い。それだけ回転が速いと言うことだろう。事実、私が食べていると客が次から次へと入れ替わりして大体2〜3の空席を残しつつ稼働しているのが分かる。
漬け汁は穏やかで割と強い甘みと少しの酸味、そして滋味深いコクがじょうずにバランスした東池袋直伝の味だ。開店当初の荒れた感じや塩分が立つ感じも皆無で実に美味しい。バラの巻きチャーシューはホロホロすぎず固すぎず適切な硬度であり、暖かな漬け汁の中で脂身部分が半分ほど溶解している。それで固く太い麺を巻いて頬張るといにしえの中華そばの食感が蘇るのだ。以前のチャーシューはもっと粗野な感じで豚臭く、筋も固くて上質とは言いかねたのだが、このクォリティならば及第だろう。
後半は一味唐辛子をたくさん振り入れて辛つけ麺風にして食べたがこれまた雰囲気が一変してよい感じだった。
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