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2009年03月30日10:27

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【音楽】Schumann: Complete Symphonies@Skrowaczewski/Deutsche Radio Philharmonie - 1

OEHMSの新譜でスクロヴァのシューマン交響曲全集から。正確には新譜ではなく既出のアルバムを二枚バンドルとした全集。今日はその一枚目。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3543728

シューマン:
・交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』
・交響曲第4番ニ短調 Op.120

Deutsche Radio Philharmonie Saarbrücken Kaiserslautern
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
Stanislaw Skrowaczewski
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)

スクロヴァは読売日響の常任を引き受けていることは周知だが、その任期もこの3月末までで次期常任はシルヴァン・カンブルランと決まっている。かなり高齢ではあるがその正確な譜読みと深く渋い解釈、直線的でクールな音作りは個人的にはかなり好きだ。

シューマンは交響曲を4つ書いているが、日本国内においては必ずしもポピュラーに演奏される作品とは言い難い。スクロヴァは読売日響の常任を引き受ける前にも度々来日して客演し、シューマンの交響曲を好んで取り上げた時期があり、これらはサントリーや芸劇、みなとみらいの定期でよく聴いた。そう言うこともあって個人的には耳に馴染んだ旋律と作りではあったがCDは持っていなかった。

このアルバムは交響曲1&4番 http://www.hmv.co.jp/product/detail/2592742 と交響曲2&3番 http://www4.hmv.co.jp/product/detail/2754060 を合体させたもので、バラで買うより500円ほど安価だ。

1番はシューマン自身が春の交響曲と呼んでいたと言われる変ロ長調の曲で、スケッチは明らかに春という季節を意識したもの。確かに明るく屈託のない旋律と伸びやかな和声は春めいた明るい光に満ちているのは変ロ長調という調性によるところが大きいだろう。当初はト短調やハ短調でも構想していた様だが未完に終わっている。初演は1841年3月31日、メンデルスゾーン指揮ゲヴァントハウスだったようで大好評だったらしい。そう言えばどことなくメンデルスゾーンの交響曲とも雰囲気が似ている気もする。

4番は本来であるならば2番に位置する作品なのだが、初演が不評だったために出版が遅れ、それで最後の交響曲となった曰く付きの曲だ。ニ短調という劇的で暗鬱な調性で書かれているが、実際に聴いてみるとシューマンらしく完全な暗部にはなりきれておらず長調の動機がそこかしこから顔を覗かせる。但し勇壮でごつごつした曲風は他には余り見られない男気を感じるものだ。この曲は通例では切れ目なく演奏される長大な曲(=改訂版)だが、このCDはトラックごとに小休止が入っていてちゃんと楽章の区別は付く。スクロヴァはあくまでクールでマッシブな鳴らし方をしており、必要以上の引っ張りや膨らましは皆無。

(録音評)
OEHMSレーベル、OC741、通常CD。録音は2007年3月20〜23日、ザールブリュッケン、ザールラント放送グロッサー・ザール。OEHMSとSR(国営ザールラント放送)の共同制作で、プロデューサーは社長Dieter Oehms氏が自ら務めたという力作。通常CDではあるが音場の透過度と深い展開、器楽配列の正確性とリアルな定位はさすがだ。音色は地味でブリリアンスは殆ど感じられないいつものOEHMSの作り。

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