5年前にPCを作った頃のグラボはAGPポート向けが主流だったが現在のマザボにはAGPはない。従って今まで愛用してきたELSAのボードはRenaissanceには挿せない。intel X58チップセットはオンボード・グラフィックスをサポートしていないので現在売られているLGA1366ボードは全て外挿しのグラボが必要となる。なんとも金食い虫のCPU/マザボだ。
昨今のnVIDIAは超高速グラフィックスに走っていてSLIブリッジだのCrossFireだのでグラボ2枚挿しだの少々クレージーな世界に偏重しているようだ。パワーゲーマーでもない私には縁のない世界なのだが・・。さりとてHDTVの動画はそれなりのクォリティで楽しみたいとは思っているのでそこそこの性能で安価なボードを探すことになった。GeForceの最新世代は9000シリーズといい、下から9300(ボード搭載専用で外販せず)、9400、9500、9600、9800とあって、それぞれバッファメモリ容量とGPUクロックの違いなどで様々なバリエーションが出ている。今回はPalitというメーカーの9500GT 256MBという製品が安かったので選んだ。
メモリだが、Core i7がトリプルチャネルがデフォルトと言うこともあってDIMM製造各社から1GB×3または2GB×3というセット物のDDR3メモリが出て来ている。今回はA-DATA製の三枚組 DDR1333 PC3-10600の1GB×3という割安セットを買った。尚、1333MHzはRenaissanceがメモリ・オーバークロック無しで保証する上限の動作周波数である。
このメモリはPC3-10600と言うくらいなので10.6GB/sの転送能力があるのだが、これをトリプルチャネルで使うので帯域幅は実に31.8GB/sにも達する。因みに5年前に付けたメモリはDDR333 PC2700と言うスペックでデュアルチャネルだったので5.4GB/sという帯域幅だった。メモリにはレイテンシというフェッチ遅延があるにはあるが、単純数値比較では5〜6倍のスループット向上がメモリアクセスにおいて見込めることとなる。
前回述べたI/Oを司るQPIだが、Core i7 940の推奨QPI値は4.8GT/sとされている。QPIは構造上データの送受信はシリアル転送だが一回のフェッチ単位が16bitであり、それが双方向通信するため換算帯域幅は4.8×16×2/8=19.2GB/sに達する。一方現用のNorthwoodのFSBは800MHz、FSBは単方向8bit幅なので帯域幅は6.4GB/sとできる。しかし、FSBはI/Oとメモリアクセス双方に使われるのでバス競合が起きて実効帯域幅はもっと少ないのである。一方のCore i7はメモリ・アクセスがプロセッサ直接管理に移行しQPIとは独立動作となったため競合は原理的に起きない。ということでI/Oにおいても格段のスループット向上が達成されるはずだ。
(続く)
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