ルーテル市ヶ谷で開かれたズラトニコヴァ氏のコンサートの時に購入した彼女の三番目のアルバム。PODIUMというプライベート・レーベルで、日本では入手不可能かと思ったらアリアCDという会社が輸入していることが分かった。ジャケット表紙にはBRTおよびSWRのクレジットが誇らしげに表記されている。
http://www.aria-cd.com/arianew/shopping.php?pg=label/podium
ポーディアムのWebサイトはこちら:
http://www.podium-wendel.de/
カテリーナ・ズラトニコヴァ/ツィンバロン協奏曲
(1)ヴォルフガング・ステファン:クラングセグメント
(2)マレク・コプレント:
LIEBLICHE MUSIK MIT EINEM VOLKSTUMLICHEN MOTIV
(3)ロバート・ウィティンゲル:コステッラジオーニ
(4)マルクス・レーマン:RACCONTI-POVIDKY WV81-1995
(5)アルベルト・ペク:ツィンバロンと弦楽の為の協奏曲
カテリーナ・ズラトニコヴァ(ツィンバロン)
ウルスラ・ホリガー(ハープ)(1)
マルタ・シュスター(Cemb)(1)
ローター・ザグロセク指揮指揮(1)
アルベルト・ローゼン指揮(2)
BRTブリュッセル・フィル(2)
ミヒャエル・ギーレン指揮(3)
SWR(南西ドイツ放送)オーケストラ(3)
ウィーリー・マテス指揮(5)
シュトゥットガルト放送響(5) 他
中を見てみると、彼女が若い頃にSWRなどのラジオ(テレビ)放送向けに演奏したライブなどの録音媒体からツィンバロムとオケの協奏曲だけを集めたコンピレーション盤であった。
全体としては無調性12音技法の現代音楽で、その殆どがツィンバロムのために書かれ、そしてズラトニコヴァ氏に献呈された曲たちだ。
1トラック目はダイナミックで劇的な曲。オケの編成も大きい。2トラック目は他の小型パーカッションたちも闊達に活躍する打楽器コンチェルト風の作品でパルシブなツィンバロムが楽しめる。
3トラック目はユネスコの依頼によりある文化週間(詳細失念)のために書かれズラトニコヴァ氏に献呈された作品で大規模で色彩感の強い現代音楽。ミヒャエル・ギーレンのバトン捌きも冴え渡っている。
4トラック目は弦楽アンサンブルとツィンバロムのために書かれた小規模曲だが、これは調性が割とはっきりとした曲でポーランド民謡から旋律を取ったと書いてあるが、どこか日本の邦楽や雅楽を想起させられる懐かしみのある曲。5トラック目はジャズ調というかちょっとポップな佳作だ。
(録音評)
PODIUMレーベル、WOW-009-2、通常CD。殆どのトラックがアナログ時代の収録と思われるが、いくら耳を澄ませてもヒスノイズらしいものは聞こえず、信じられないほどのクォリティだ。現代最高音質に比べればディテール等の解像度は高くはないが、図太く明晰に結ぶ立体音像、飛散するツィンバロムと打楽器の衝撃音、弦やホーンセクションの強烈なビームなどは時代を全く感じさせない新鮮さだ。
録音年度はPODIUMのWebサイトにある通り古いのであるが、これを知らなければ現代の録音作品と言われても判別は不可能だろう。放送録音の品質、特にドイツにおける録音技術は凄まじいものがある。これよりも明らかに劣る現代録音は掃いて捨てるほどあるというのに・・。
※本日夕刻から外出のため今週はこれにて終了
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