音楽CDは新譜が出て早々に買って来ると、一旦確保してしまった安心感からかじっくりと聴かずに過ごしてしまうことが多々あるが、自宅至近に開店したこの蕎麦屋の場合も事情は似ていて、7月当初にオープンしたにも拘わらず「いつでも行ける」という心理が働いてか、なかなか賞味出来ないでいた。
で、ようやく行ってきた。カウンタ6席のみと言うミニマムな店舗。屋号にある通り鴨に拘った手打ち蕎麦屋であり、メニュー: ご膳そば(普通の盛り蕎麦)、鴨せいろ、鴨茶漬け、鴨せいろ+ミニ鴨茶漬けセットの四種。アルコールもあるようで昼から飲めるらしいが頼んでいる人は皆無。夜には蕎麦の前に杯を傾けると尚、具合が良さそうだ。
北海道の蕎麦粉を店内にてその日の昼と夜の分を二回に分けて手打ちするという手間の掛かる方法で切り盛りしているという。
今回は初回と言うことでシンプルに「ご膳そば」を大盛りで頼んだ。細打ちで上品、極めて香りの良い二八蕎麦、もしくは外二蕎麦という感じだ。ポキポキした十割ではなく弾性と靱性を程良く兼ね備えた絶妙な腰がモデレートな喉越しを演出している。
蕎麦つゆは尖っていない返しに穏やかな風味の節と僅かに椎茸を感じるもので塩分は少々多めだが、水切りした蕎麦の水分を加味するとちょうど良い具合。最後に蕎麦湯が出るがこれまた至福の香りである。しかし、供される蕎麦つゆの量は割と少ないので、後から蕎麦湯をたっぷり楽しむ向きには途中少々セーブしなければならない。
淡麗ながら滋味豊かな蕎麦を食わせてくれる店がこれほど近くに出来たことは喜ばしい。近々新メニューも登場すると言うからますます楽しみだ。
鴨屋 そば香
横浜市港北区菊名一丁目3-9
営業=昼:11:00〜14:00、夜:17:00〜23:00(水曜定休)
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