PWM(Pulse Width Modulation)アンプとは、別の名をD級増幅回路、また曖昧な表現ではあるが単にデジタル・アンプ等と呼ばれている。私が愛用しているeAR1001はこの種類のアンプということになる。
このアンプの動作原理その他はwikiなどに詳しいのでここでは述べないが、一番大きな特徴は高効率電力増幅であり、そのため発熱も殆ど無くいわゆるエコで地球に優しいアンプなのだ。日本では今ひとつ普及と支持が進んでいないようで、応用されているのがAVアンプ、車載アンプ程度ではなかろうか。ピュア・オーディオ向けを標榜した一定グレード以上の製品は殆ど市場には出ていないと言って良い。
一方、欧米ではPWMアンプのハイエンド利用は一般化してきている。次の表は少々古いが、割と多くのハイエンドメーカーがPWMを利用し始めていることが見て取れる。
http://www.avsforum.com/avs-vb/showthread.php?t=594707
PWMアンプ製品の成り立ちには幾つかの系統がある。即ち、
(1)ディスクリートまたは汎用ICでPWMアンプ回路を設計・製造する
(2)半導体メーカーのPWM変調/FETゲートドライバICを用いて設計・製造する
(3)専業のPWMアンプモジュール・メーカーから基板を買ってセットに組み付け製造する
私が愛用するeAR1001はこのうち(3)に相当する。即ち、専業PWMアンプ基板メーカーであるB&O ICEpower社が製造したモジュールを買ってきたAcoustic Reality社が組み付け販売した製品と言うことになる。同等のモジュールを組み付けた有名な製品にはJeff Rowland社のModel 501やModel 201という例がある。それと同等の形態は上記のリストの「(ICEpower)」と付記されたメーカー/製品がそれに該当するが、ICEpowerの採用例が非常に多いことに気が付くであろう。
一方、日本ではどうかというと、ソニーのハイエンドPWMアンプであるTA-DR1やサウンドデザイン社のSD05
http://www1.cnc.jp/sounddesign/ などはソニーが開発したS-Masterと呼ばれるPWMドライバICを用いて設計製造された製品である。ヤマハのMX-D1はヤマハ開発のドライバICを用いて設計・製造されてた製品で(2)に該当、また一部で人気のあるフライング・モール社の製品は(1)か(2)に該当する。
ハイエンドではなくAVアンプの分類となるが、松下の製造販売する一連のアンプ群SU-XRシリーズ
http://panasonic.jp/theater/lineup/lineup_02.html はTexas Instrument社のPWMドライバICであるEquibit/PurePathを用いて設計製造された製品であり、上記(2)に該当する。
このところ国内にも日本法人が設立され、販売代理店網も出来て来たNuForce社は上記の(1)に該当するメーカーである。この会社は中国系アメリカ人が10年ほど前に西海岸で設立した「PWM的な動作をするアナログアンプ」という触れ込みの製品を製造販売する。
ログインしてコメントを確認・投稿する