またキーシンのアルバムだ。これは去年にリリースされたDGのPORTRAIT OF THE ARTISTシリーズで、例によって二枚組のユーロ輸入盤。幼い姿で目眩くピアノを弾いたあのキーシンも遂にPORTRAIT OF THE ARTISTシリーズに名を連ねる様になったとは感慨ひとしおだ。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1367900
CD1
・シューベルト〜リスト編:水に寄せて歌う
・シューベルト〜リスト編:水車屋の男と小川
・シューベルト〜リスト編:セレナード『聞け、ひばり』
・シューベルト〜リスト編:糸を紡ぐグレートヒェン
・シューベルト〜リスト編:魔王*
・シューベルト〜リスト編:ます*
・シューベルト:『さすらい人』幻想曲 ハ長調 D.760
・ブラームス:幻想曲集 作品116
・リスト:ハンガリー狂詩曲第12番 嬰ハ短調
CD2
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
・J.S.バッハ:シチリアーノ BWV.1031*
・ベートーヴェン:合唱幻想曲作品80
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
・グルック:精霊の踊り*
エフゲニー・キーシン(ピアノ)
*=初CD収録
今日は一枚目からで、シューベルトの著名歌曲を原典として編曲された独奏集、ブラームスの幻想曲、リストのハンガリアン・ラプソディとポピュラーな曲が並ぶ。キーシンが17歳当時の演奏であるが、やはり神童と言わざるを得ない何かを持っているのが聴き取れる。笑ってしまうのが「魔王」の大迫力、そして伸びやかで華やいだ「ます」の対比だ。この二つが聴けるだけでもこのCDはお買い得だ。どれを聴いても硬軟の使い分けが巧いのだが、どちらかというと「硬」が勝っている弾きっぷり。耳の底、いや頭脳にまで届くダイレクトで芯のある打鍵技術と曲想は素晴らしい。
(録音評)
DGの通常CDで 477 6162、録音は1990年12月ミュンヘンとある。DGらしいリマスタで中高域に艶が載っている。また音像は意外にも小さく焦点を結んでいる。残響のブレンドはちょうど良い具合で聴きやすい調音と言えるし、RCA Red Sealよりかは軟調な仕上げだ。
(2枚目は明日)
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