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2006年10月31日09:29

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【音楽】Steinway Legends: Gilels  2

エミール・ギレリスの二枚目だ。凄まじい集中力と切れの良いタッチは現代においても全然通用する。というか、現役ピアニストでこれだけの速いパッセージを図太いエネルギー感を伴ったまま弾き抜けられる人はどれだけいるだろうか?

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ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
グリーグ:叙情小品集より9曲
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K281

硬質のショパンはその後のポリーニらに引き継がれている芸風だと思う。パワフルで遊びが無く、聴く者の耳をグリップして離さない訴求力は独特のものがある。

グリーグにおけるギレリスのタッチは思いのほか強くコントロールされており、荒々しさは微塵もない。非常に滑らかでビロード・タッチだ。なんだかアレクシス・ワイセンベルクのような舐め回す感じとイングリット・へブラーの潔く清らかなタッチが融合したような何とも不思議な弾き方だ。しかし叙情に流されることはなく全体に速めのテンポで加速していく。

(録音評)
アナログマスターとしては優秀な調音だ。一部モノラル録音もあるがこれはご愛敬。ピアノの姿が実在感を伴って中央に定位するのは他のDGが担当したSteinway Legendsと同様の出来映えだ。磁気テープならではのふくよかなピアノで、硬質なギレリスの演奏を楽しむことが出来る。
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