mixiユーザー(id:3696997)

2006年10月30日10:27

91 view

【音楽】Steinway Legends: Gilels 1

今日は元祖・鋼鉄のピアニストと渾名されたエミール・ギレリスの一枚目。ギレリスはリヒテルと共に20世紀ソビエト連邦を代表する巨匠ピアニストの一人で、今更私が蘊蓄を語るのは烏滸がましい。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000HKDEBA

ベートーヴェン: ピアノソナタ第18番変ホ長調 作品31-3
シューベルト:幻想曲ヘ短調D940 (with エレーナ・ギレリス)
メトネル:ピアノ・ソナタ 第5番ト短調 作品22  ←初CD化
ブラームス:2つのバラード 作品10
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K397

ギレリスは1985年に逝去しているが、私の記憶が確かなら1979年に日本に来ている。何故なら、何を隠そう1979年の秋、銀座の鳩居堂前だったかCOREの前だったかでギレリス夫妻に偶然呼び止められ、道をきかれたのだ(!!)。このロシア人の老人が世界的に高名なピアニストだと知っている人はいなかったようで、行き交う誰もが取り合っていなかったためか、学生である私に声を掛けたのだろう。夫妻が行きたかったのはヤマハ銀座店、帝国ホテルのメモ用紙にローマ字でYAMAHAと走り書きしてあった。道すがら、あなたはエミールか? と変な英語で聞いたらヤー! と肯定した。彼が嗄れ声で捲し立てるロシア語はさっぱりだったがヤマハまで一緒に付いて行き、中二階の楽譜売り場に案内した。何やら嬉しそうにしわしわの顔を更にしわしわにして楽譜を漁っていたようだった。暫く経ち、私は彼と握手をして別れた。これが最後の来日になったのだと思う。サインくらいもらっておけば良かったのだが、当時それを思い付くことはなかった。

ギレリスはベートーヴェンのソナタ等に定評のあったピアニストだが、このシューベルトの有名な連弾曲である幻想曲の出来映えは凄いのひと言だ。愛娘エレーナとの息はドンピシャ、鬼気迫るものがあると言うと語弊があるかも知れないが、研ぎ澄まされて一分の隙もない独特の緊張感には鳥肌が立つほどだ。

メトネルはラフマニノフと親交の深かったロシアのピアニスト/作曲家で、同門下にスクリャービンがいる。作風は似ているがこのト短調ソナタは、より激しくより幻想的な壮大な曲。一気に駆け抜ける演奏は素晴らしいが、これは古いモノラル録音だ。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2006年10月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031