スタインウェイ・レジェンズ第1弾の最後、内田光子の二枚目。
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ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
シューマン:クライスレリアーナ 作品16
ドビュッシー:12の練習曲より
「組み合わされたアルペジォのための」
「対比的な響きのための」「反復する音符のための」
「装飾音のための」
ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
ベートーヴェンの変奏曲は内田光子の本領発揮と言った出来映えである。例によって深々とした瞑想するかのようなアダージェット、そこからアチェレランドで取り憑かれたように咳き込むヴィヴァーチェへと緩急自在のベートーヴェンである。彼女の多くのピアノソナタに見られるベートーヴェンの解釈であり、毅然とした硬質感が特徴だ。
この盤では、なんと言ってもクライスレリアーナが素晴らしい出来である。
Wikipediaから・・・
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クライスレリアーナ (Kreisleriana) はロベルト・シューマンが1838年に作曲した、8曲からなるピアノ曲集で、ショパンに献呈された。題名のクライスレリアーナとは、作家でありすぐれた画家でもあり、また音楽家でもあったE.T.A.ホフマンの書いた音楽評論集の題名(1814-15年刊)から引用されている。この作品はそれに霊感を得て作曲された。シューマンはその中に登場する、クライスラーという人物(ホフマンその人)を自分自身、さらに恋人のクララの姿にも重ね合わせた。作品は作曲者のピアノ語法がふんだんに使用されており、曲は、急−緩−急−緩・・・と配置されている。全曲は3部形式を基調とし、それぞれに共通し、全曲を統括するモチーフや曲想が見られる。作曲者を代表する傑作である。
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この幻想曲を八つ並べた曲集は、その全てにおいて増四度の上昇音階旋律が基調となっている。これが見えつ隠れつ間歇的に出現する隙間にシューマン独特の夢見心地なメロディーが紡がれている。まぁ、女性的ななよなよしたところが嫌いだというアンチ・シューマンな人にはお勧めできない最右翼の曲集かも知れない。
内田の演奏は完璧である。一部の隙も見せず巧妙に仕組まれた和音を全て溶融させて結合し、シームレスに流れるように弾ききっている。ブレンデルのクライスレリアーナも良かったがデュナーミクの洗練性では内田の勝ち。
(録音評)
フィリップスの制作。ピアノの音は中庸で、ローエンドからハイエンドまで過不足なく録られている。殆どがデジタル録音だが一部にアナログマスターが含まれる。しかし、調音はどれも同じ様な質感に仕上げてあり秀逸である。ピアノのアクション・ノイズはごく少なめで聴きやすく優しい録音である。BGMとして聴いても、また多少音量を上げ、腰を据えて聴いても価値ある曲集だ。
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