スタインウェイ・レジェンズのポリーニ盤、1枚目である。今までホロヴィッツ、アラウと故人で来たが、ここからは健在のピアニストが続く。
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
シューマン:交響的練習曲 作品13
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章
ウェーベルン:変奏曲 作品27
ベートーヴェンのピアノソナタは個人的には余り好みではないので手持ちの盤は少ないのだが、たまたまアラウやアルゲリッチの作品があって比べると、ポリーニは余りベートーヴェン向けじゃないかも知れないと感じる出来映えのワルトシュタインである。
当然の事ながらポリーニは超絶技巧の持ち主ではあるが、彼の特徴であるマルカート奏法が求道的なベートーヴェンに関してはネガティブに働いている気がする。強奏部はまだ良いのだが、弱奏部の滑るような音階に関しては”離散的”過ぎるのだ。
それで、かなり荒っぽい仕上がりになっていて少々煩い。精緻なサイボーグという印象が多いショパンやその他に比較し、珍しく弾き殴っている感があるのだ。
対極はペトルーシュカの三楽章(出典:
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ストラヴィンスキーなどの近現代曲にはマルカート奏法がとても似合う。離散的な旋律運びが1音1音を際立たせ、普段聴いているオケ盤と殆ど変わらないダイナミックレンジを獲得しているのだ。
頭の中ではピアノの音色がオーケストラの音色に化けてしまうと言う不思議な演奏だ。編曲が素晴らしいのかポリーニの解釈が傑出しているのかは分からないがとにかく凄い。ピアノ・ファンだけではなく色々な音楽ファンに広くお勧めしたい逸品だ。
(続く)
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