mixiユーザー(id:3696997)

2006年09月20日11:29

13 view

【音楽】Steinway Legends: Horowitz 2

昨日の続きで二枚目。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000GIWCUW

シューベルト:軍隊行進曲 変ニ長調 D733
モーツァルト:ロンド ニ長調 K485
シューベルト:即興曲 変ロ長調 D935-3、変イ長調 D899-4
シューマン:クライスレリアーナ 作品16
スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 作品2-1、嬰ニ短調 作品8-12
ラフマニノフ:前奏曲 ト長調 作品32-5、嬰ト短調 作品32-12
ラフマニノフ:V.R.のポルカ


二枚目は1枚目と違って壮年期から老齢の域に入ったか入らないかの時期に収録された演奏らしい。

軍隊行進曲がホロヴィッツとしては至極真っ当で、逆に奇異な感じがするくらい普通だ。しかし堂々としていて一点の曇りもなく、まるでピアノ教室の発表会での模範演奏という感じ。だが、そこはホロヴィッツ、並々ならぬ技巧が下支えしているのは言うまでもない。

クライスレリアーナはちょっと平坦で飽きが来る演奏。血気盛んな年齢であれば激しい情熱で弾いたであろうが。

スクリアビンは透徹された厳しい演奏で隙が無く、現代のヴィルツォーゾにも通じる完璧さだ。

ラフのプレリュードは夢見心地の優しく物憂げな演奏で、とても瞑想的かつエキセントリックな感情表出が見られる円熟のホロヴィッツだ。終わると同時に万雷の拍手とブラヴォーが聞こえてきて初めてライブ収録だと分かった。

私自身、ホロヴィッツ独特のアクロバティックでセンセーショナルな演奏が好みではなく、ずっと喰わず嫌いなところがあったし、事実この2枚目の曲目は過去に聴いた記憶はない。しかし、それはそれ、これはこれで許容される一種独特の美学ではあろうと、今現在は思うし、やはり巨匠の一人として数えるのは当然だろうと思う。

(録音評)
このアルバムはスタインウェイと名門レーベルとのジョイント製作だが、これはDGが製作したCDである。録音年代は多岐に渡るが音質は極めて良好であり、どのトラックもスタインウェイの力強さ、美しさ、透明さ、そして長く尾を引く余韻が余すところ無く録られている。また、ホロヴィッツの微妙なフィンガーテクニックが精密に捉えられていて、かつピアノの全体像を見失うこともない。リマスターでここまでの音質を達成するとは恐るべき技術である。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2006年09月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930