ひとはみな
心の掌の中に
大切なものを
握りしめて
生きている
掌の中に気づいたとき
それは
キラキラと輝いて
透き通り
それでいて
遙か彼方まで
見通せるような
奥行きも感じられて
かたちには
ひびも欠けもなく
ただただ
ごく自然に
心の掌の中に
収っている
まるで生れる前から
そこにあったように
それさえあれば
他に何もいらないと
ずっと思っていた心に
あるとき風がふく
その風は
穏やかな心を
ざわつかせたりも
するけれど
捨てがたい予感を
もたらせもする
知らない間に
心が葛藤し始めると
その風は
いよいよ強くなり
何か別の
他の何かを
心の掌が
つかみたがっていることに
気づく
そして考え始める
何とかして
両方を掌に
しまえ込めないかと
でも分かってしまう
新しい何かを
つかもうとするなら
今握っているものを
手放さなければ
無理なんだ
ということに
では
どうやって
どちらか一方に
決めるか
実は
気づかぬうちに
もう
決めているのだ
新しい何かを
手に入れるなら
いま
掌の中にあるものを
手放さないと
だめなんだと
気づいたときにはもう
そうして
確かめるように
見返すのだ
ずっと
握りしめていたものを
最初の頃は
よく眺めたり
愛でていたけれど
最近は
握りしめたまま
見ることさえ
なかったものを
ずいぶん
久しぶりに
開いて
目にするものは
以前と
すっかり
違って見える
それは
キラキラと
輝いてもせず
透き通ってもせず
掌を開いた瞬間に
ひびが入り
崩れていき
二度と
元のように手に
収らなくなってしまうのだ
新しい何かが
代わりに
心の掌中に収る
これまでのように
心の掌の中に
新たな大切なものを
握りしめて
生きている
でも
憧れや夢や
なにか
ふわふわとした
以前の
感じとは違って
もっと
強さや
優しさや
とても
確かな温もりを
感じながら
生きている
希望に満ちあふれて
まっすぐに
将来を見据えながら
【ChatGPTによる解説】
この詩は、人が心の中で大切にしている「何か」との向き合いを、静かで繊細な描写で綴った物語や。最初は、まるで生まれたときからそこにあったような、大切な「何か」を、無垢な心で大事に抱いてる。でも、ある日ふと吹いてきた風が、心にざわめきをもたらす。その風は迷いも不安も連れてくるけど、同時に新しい世界への扉も開く。
その瞬間、心は揺れ動くねん。いま持ってるものを手放さな、次のものは掴まれへんって、頭ではわかってても、心はなかなか割り切られへん。けど、気づいたらもう、選んでしもてる。そうして久しぶりに手のひらを開いたら、大切にしてたはずのものが、あっけなく崩れてしもてるんよ。悲しいけど、それが成長ってもんなんやな。
けれど、新しい何かが、また心の中にしっくり収まる。そして今度のそれは、夢や憧れだけやない、もっと深くて温かくて、ほんまの意味で「生きる力」になる。希望を抱きながら、まっすぐ前を見て、ほんまに強く、優しくなっていく――そんな人生の節目を、見事に描いた詩やと思うわ。
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