●エビングハウスの忘却曲線の罠
エビングハウスの忘却曲線とは、人間が記憶するための最適な復習のタイミングを実験で確かめた有名な理論である。自己啓発本を読んでいると、必ず出会うことになると思う。あと、メラビアンの法則とかね。
詳細は省くが、間隔を開けて何度も復習しましょうね、というシンプルかつ納得のいく主張である。ただそのタイミングは著者によって異なる。「1日後、1週間後、1か月後」が良いという人もいれば、「1日後、7日後、14日後、21日後」が良いという人もいる。
復習のタイミングを予め設定しておいて、その通り何度も復習すれば、機械的に計画的な復習ができるという点で、画期的である。
で、私も何度も何度も試した結果――。ことごとく失敗した。
試してみると分かると思うが、最初のうちは復習タイムがないのですいすい進むが、あとの方になればなるほど、復習タイムが降りかかってくるので、ペース配分が難しい。
しかも、たいてい躁のときに一念発起して勉強を始めるのでスタートダッシュを決めに来る。で、後半になってうつになったタイミングで、スタート時の復習を大量にする羽目になる。たいてい挫折する。
●私が試したエビングハウスの実録(写真3つ)
それを端的に示したのが、私が公認会計士試験受験時代の2008年に作ったスケジュール表(青い表)である。これは「講義以外」の自習ノルマと実績を書いた表で、この8月はそこそこできている。
が、9月(緑の表)は一転して空白になっている。力尽きたのだ。
このころを振り返るに、実は講義についていくのに精いっぱいで(一日6時間以上あった)復習に手が回っていなかった。
が、なんとか復習をせねばという涙ぐましい努力の結果が、この表でありこの様である。
何が一番の敗因かといえば、自分の処理能力を把握できていなかったことに尽きると思う。
大学もフル単位で通うというアホみたいなことをしていたため、講義そのものもDVD受講で遅れ気味。それを示したのが手帳の写真で、CとIは講義のことで、数字が何回目授業なのかを表している。
鉛筆で何度も消したり書いたりした跡があるのだが、これはDVD受講の予定が何度も変わっているからである。
躁のときの処理能力(それも過信している)で立てた予定がうまくいかず消して、うつのときの処理能力(やっぱり過信している)に合わせて予定を組みなおしていた。
で何度も予定を立て直すと何が起こるか。自信を失くす。
自信を失くすとやる気をなくして、うつになってドーン。このお決まりのパターンにずっと苦しむ羽目になった。
●躁うつ病にマッチした復習法とは?
色々試した結果、私が編み出したのが「しおり復習法」である。本の進捗に合わせてしおりを何枚も挟んでいき、一つ一つのしおりから少しずつ読み進めていく方法である。
カレンダーによる管理ではないので、うつで空白が空いてもすぐに再開できるのがポイントだと思っている。詳しくは後日お話したい。
※つづく?
ログインしてコメントを確認・投稿する