昨日の続きでチャイ5。この前サントリーでゲルPMFで聴いてきた奴だが・・・。
この曲は余りにもポピュラーなので今更論評はしないが、この録音は久しぶりにチェコフィルの真骨頂が垣間見えるという作品に仕上がっている。
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チェコフィルは前世紀末あたりまで暫く低迷(?)というか活動量が減っていた様だが、数年前から演奏会・録音とも再び目にするようになってきていた。
マーツァルという指揮者は冷徹でオリジナル主義を突き通す硬い指揮者ではないが、かつてのバーツラフ・ノイマンの様なコテコテの民族楽派美学の急先鋒ではなく、どちらかというと現代的な解釈をする人だと思う。しかし、そのマーツァルと伝統民族楽の殿堂チェコフィルが合わさると何とも新しい息吹を感じつつ懐かしいチェコフィルの音色をも楽しめるのである。
弦の粘りのある持続音と擦弦時の生々しい擦過音、燻し銀のような楽器たち・・・。そして何といってもその独特の節回し(デュナーミクとアゴーギクがいわゆるスロヴァキア民謡調)が、チェコフィルにしか出せない味なのである。
マーツァルはこの伝統の楽団を比較的速いリードで巧みにまとめ上げている。チャイコというロシア調旋律をチェコフィルの独自世界で再構築した新境地とも言えるかも知れない。
(録音評)
エクストンのSACDハイブリッド、ドヴォルザークホールでの収録。
音場はすっきりとして見通しはよい。音像はチェコフィルを録るにはちょっと細身過ぎるかも知れない。もう少しふくよかな部分を強調すると生のチェコフィルの雰囲気がより伝わるかも知れない。
普段聴き慣れているDG4Dに含まれる煌びやかな輝きは含まれていないがそれでもチェコフィルの燻し銀のような弦が特徴的に捉えられており十分に明るい録音だと思う。
再生は難しい方ではないかも知れないが、金管がピーキーに響く特性を持ったホールなのでその刺激が強調されないよう抑え気味に鳴らすのが鍵となりそう。
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