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2006年07月31日10:20

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【音楽】ヴェルディ:聖歌四篇

昨日はwhitewindyさんのご好意でミューザ川崎に初めて行ってきた。聴いたのはヴェルディのレクイエムだ。演奏時間が約90分という三大レクイエムの一つ。休憩無しのハードな演奏だった。これについては後日取り上げようと思う。

そのコンサートが終わった後に川崎で一杯やったわけだが、その席上出たCDの話題。

サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団・合唱団、指揮:チョン・ミュンフン

1. 「聖歌四篇」悲しみの聖母(四声合唱と管弦楽のための)
2. 「聖歌四篇」聖母への讃歌(ダンテ作「神曲」の天堂篇最終歌による女声四部合唱のための)
3. 「聖歌四篇」テ・デウム(2組の四声合唱と管弦楽のための)
4. 「聖歌四篇」アヴェ・マリア(無伴奏四声部合唱の謎の音階による)
5. アヴェ・マリア(ダンテのイタリア語訳によるソプラノと弦楽のための)
6. 歌劇「オテロ」第4幕 アヴェ・マリア(ソプラノと管弦楽のための)
7. ロッシーニのための「ミサ曲」リベラ・メ(ソプラノと混声合唱と管弦楽のための)

このCDの頭4トラックがいわゆる聖歌四篇であり、晩年10年ほどの作品の中から親友ボーイトが選んで演奏したものと言われている。
通常はアヴェ・マリア→悲しみの聖母→聖母への讃歌→テ・デウムと演奏されるのだが、何故かこのミュンフン盤ではアヴェ・マリアを最後に持ってきている。そうすると出だしは、あの有名な悲しみの聖母(スターバトマーテル)となり、のっけから深い悲壮感が辺りを包むというどん底の演出なのだ。

スターバト・マーテルは、十字架に磔にされたキリストが死ぬ時、聖母マリアが傍らでその様子を見て嘆いていた、というシーンを描いたもので「聖母と一緒に私も嘆かせてください。私を守ってください」という祈りを込めた賛歌だ。折しもイスラエルがヒズボラ掃討に名を借りてレバノンを壊滅状態に陥れている現在、一刻も早い和平を願うのみだ。

で、何故このCDの話しになったかというと、最終トラックのロッシーニのためのリベラ・メが、そっくりそのままレクイエムの最終曲のマンゾーニのためのリベラ・メに転用されているという話しから・・・。聴いてみれば分かるが、まぁ、実は全く同じ曲なのだった。

(録音評)
録音は2000年10月 ローマ、DG4D録音だ。極めて明晰な空間にコーラス、独唱、オケが整然と出現し,稀代の宗教曲を瞑想的に朗々と奏でる。

数年前、ネットオーディオ界にNHK勤務の某評論家が一石を投じて話題となった事がある一枚。

アカペラ有り、オケつき有りでそのダイナミックレンジは半端ではない。また、オケ編成は大きくはないがグランカッサとティンパニが多用されるため、トゥッティでの爆発的なフォルティッシモは混濁を来す難題なのだ。きちんと帯域分割された上でタイムアラインメントを管理された4ウェイ大型スピーカーを、スーパーディテール再現能力に長けたパワーアンプで駆動しない限りこのCDの全貌を聴くことは困難だろう。改めてデジタルアンプの恩恵を有り難いと思う一枚なのであった。

DG(Universal Classic) UCCG-1024
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