ヘンスラーの今年の新譜で、ユカ・ペッカ・サラステがWDRを振ったマラ9。この人は日本では余り名が売れてはいないが数年前にN響を客演指揮した時にはそれなりに評価の高かった人物だ。フィンランド出身の指揮者でありながらドイツ国内はもとより世界各国で客演を続け、そしてインタナショナリーなプレゼンスを勝ち得ている人物である。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3958609
・マーラー:交響曲第9番ニ長調
ケルンWDR交響楽団(ケルン放送交響楽団)
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
結構速めのテンポで淡々と歩を進める指揮者かと思いきや、緩徐部でのオケの鳴かせかたやマーラーの譜面における冷涼な加速感のつけかたを心得た人物でとても好感が持てる演奏なのだ。得意の美学と完璧主義を誇るMTTと比較するのは適切ではないが、割と両者は似た領域のマーラー感を持った人物と見受ける。最大の違いは精緻度の違いと、温度感だろうか。
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