< ヨコハマ洋食・定食シリーズ Vol.5 >
ここホフブロウは、山下公園に程近い、神奈川県民会館の裏側に店がある。創業は昭和26年というから60年という長い歴史を積み重ねてきた、横浜洋食の老舗中の老舗である。店名からも分かる通り、創業者はドイツ系アメリカ人だったと聞いている。
14:00を廻った遅い時間帯だったので店は空いていて先客は3組といったところ。皆さんまったりとして遅めのランチを食べていた。今日も寒い日であったが仄暗くどことなく暖かな内装のこの店に座っているとホンワカした雰囲気になってくる。ランチタイムを過ぎてから頼んだのは家内は単品のピザスパ、私が当店風チキンライス。
待つこと暫し、名物のスパピザ、そしてチキンライスが運ばれてきた。スパピザは一般的なナポリタン/ミートソースのパスタを作った上からチーズ、ハム、野菜などのピザ材料を乗せてグリルで焼き上げた料理で、ホフブロウ一番の看板料理となっている。
一方の当店風チキンライスは、今風に言うならばフワトロのオムライスのことであり、これはセンターグリルなどでもオムライスと呼ばずチキンライスの範疇で扱っているという流儀に準ずるものだ。
スパピザは細めのパスタを地味に味付けていて、その上にかかる分量の多いピザ材料の味を邪魔しないよう、両者が丁度いい具合に味わえる配慮が施してある。特にチーズが焦げてパスタとピザ材料が癒着している部分は香ばしくて美味しい。見た目には豪快で、どこか野蛮な感じの盛り付けであるが味は至って優しく、そしてある意味懐かしい昭和初期の香りがする料理だ。
チキンライス(オムライス)はスパピザほどのポーションはなく、女性でも無理なく食べられる量と思われる。これまた薄い塩味で上品、そしてケチャップライスの方は割と固めのご飯でパラパラと仕上がっているのに対して上に載せてあるフワフワのオムレツの柔らかさとトロトロ感が堪らないハーモニーを演出している。ここへ深い味わいのデミグラスも絡まってきて得も言われぬ美味しさだ。オムレツにはピーマン、そしてケチャップライスにはコロコロとした締まった味のチキンが入っており、味の対比も良好、とても良い出来映えだ。
スパピザの量はさすがに多く、家内はかなり難儀した結果、最後はギブアップ気味となった。私が少し援助し、完食にまで漕ぎ着けた。これの半量くらいのスパピザに他の添え付け、例えばサラダやジャーマンポテト、ライス系を乗せたワンプレート的な設定があると女性でも割と行けると思うのであるが・・。
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