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2011年01月10日18:38

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【フード】日の出らーめん@桜木町

この店がいつからここで営業しているかは定かではないが、何となく今ままではここに立地していることに気がついていた。しかし敢えて試そうと思ったことがなかったという存在だ。即ち、店の隣がJRAの場外馬券売場であり、いつもその筋の人達で溢れかえっていて店に入りづらいということ、それと日ノ出町〜桜木町界隈には美味しいラーメン店がないという固定観念が相乗してこの辺りでラーメンを食べようという心理モードにならないというのがあったのだと推測する。

しかし、Webでの評判は決して悪くはなく、これらの記事を読み込んでみると実は横浜でも一二を争う濃厚つけ麺店ではないだろうかという気になってきたのだ。

で、本当は京急の日ノ出町が最寄りだが、JR桜木町から歩いて店に向かう。案の定、その筋の人々が群雄割拠し歩道も満足に歩けないほどの人口密度となるあたりにこの日の出らーめんは立地する。立ち待ちしているか? という無意味な心配は要らない。立ち待ちするほど歩道には余裕がなく、常にその筋の人達が夢遊病者のように歩道を占拠しているのだ。掻き分けて引き戸を開けて店内へ。入って右側に券売機があるのでそこで食券を買う。商品はもの凄いバリエーションで、どれを選んで良いか迷う。が、ここはスタンダードということで家内は剛つけ麺+味玉(熱盛り)、私はそれよりも一段濃厚だという剛満つけ麺+味玉(冷や盛り)を注文。

10分以上待ったであろうか、ようやく麺がサーブされた。自称するだけあってもの凄い太さの麺だ。恐らくこの太さに真っ向勝負できるのは横浜市内では桜花しかない。この麺、太いだけではなく小麦の薫りがちゃんと残った秀逸な麺で、しかも噛み応え(弾性)、粘り(靱性)共に桜花の麺に対抗できるものだ。この麺、福島の冨多屋製麺で特注しているという。

つけ汁の濃厚さも群を抜いている。ドロドロであればあるほど美味しいつけ麺なのか、と問われれば答えは否だが、スープの仕込みに対してどれくらいの手間と情熱を掛けているかの尺度にはなる。このスープには臭みやアクっぽい癖は一切無く、粘性が高い割に後味はすっきりとしている。そして半端のない力強いコクと荒くれたところのない浸透力の強い旨味が支配している。動物系と節系が分離したような不調和な部分もなく、完全に一体化し溶け合った旨味なのだ。要するにこのスープ、実に手間の掛かったしっかりとした作りなのだ。フックが強い、しかし少し荒削りな「あびすけ」のスープよりも洗練度合いが一段高いと思われる。

ドロドロのスープには乱切りにしたバラのロール・チャーシュー、生のキャベツ、分葱、味玉、そしてちょっと変わったところで丸のまま長さ4〜5cmに切った長葱(茹で上げ)が入っているのだ。メンマ高騰時にあびすけでもキャベツを使ったことがあるが、このしゃきしゃき感はドロ系スープに良く合うようだ。そして長葱を噛み切る独特の食感も気持ちよくて癖になりそうだ。

高粘度のスープへ極太麺を投入するが自力では沈下しない。箸で上から押さえ付けて麺全体をスープへと沈める。これを引き揚げて啜ると強烈な粘りでもって麺がスープを勢いよく持ち上げていく。口中に拡がる穏当で強い動物系旨味と深い節系風味が渾然一体となり、つけ麺を啜る愉悦を大いに湧き立たせてくれるのだ。相当に暴力的な弾性をもった麺が濃厚スープと共に口中で暴れ回るとはこのことかも知れない。得も言われない至福の時・・・。サーブされたままでも十分に美味しいスープであるが、途中、家内はおろしニンニク、私は特製唐辛子(油かなにかで和えたものでウェットタイプ)を加えた。これまた味に深みが増して更に美味しかった。

パターン的には独創のつけ麺ということにはならないが、節のそなた、やすべえ、TETSU、あびすけ等がコンペティターであり、日の出らーめんは、この系統の中でも最強店と言って良いだろう。意外なところに意外に健闘しているつけ麺店があったもので、今後、ここの豊富なメニューは是非とも網羅的に試してみたいものだ。


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