一年ちょっとぶりの仁鍛だ。今日は非常に寒い日で、東京都内では初氷を記録したほどの冷え込みだ。横浜でも北風が強くて体感温度は非常に低い。12:30を廻ってから仁鍛へ行ったら店舗前には男女二人組が待つのみで、これは狙い目ということでベンチに腰掛けた。程なく暖かい店舗内へと招き入れられて注文。今日は寒いので、あつもり+半チャーシュー+味玉という組み合わせとした。
仁鍛の源流である大崎の六厘舎は去年の夏で閉店し、正統つけ麺店としては現在のところ東京駅で六厘舎TOKYOを営業しているのみだ。そういった点において仁鍛は、今はなき大崎本店で修行した地真面目な店主が守っている数少ない正統派六厘舎後継店と言えよう。
一昨年には味のバランスを一度崩し掛けた仁鍛であるが、その後は復活したと記憶している。最近はとんとご無沙汰だったのでその出来映えが楽しみだった。
そして程なくサーブされたあつもりはいつもの風体で変わりはなかった。そしてガジガジとした麺は極太で健在、そしてスープだが、魚粉風味が後退し動物系の穏和なのにそこそこコッテリとした風合いとなっておりこれは大変貌と言って良いだろう。塩分は少なめなのに小気味よいフックが効いていて、さりとてきつさもしょっぱさも感じられないという完成度は流石と唸らざるを得ない。魚粉が後退した代わりにカウンタ上には魚粉の壺が配備されており、好みに応じて従前の節っぽい味に近づけることが可能なのだ。
最初の一口こそもの足りない印象であったが、その後の麺との絡み、動物系スープ本来の穏やかな滋味と相俟って幾らでも食べられそうな雰囲気が、ここ仁鍛の真骨頂なのだ。チャーシューは相変わらずのクォリティ、味玉も同様、メンマはちょっと細身になったかも知れないが歯応えは適度にあって具合がよい。途中、一味唐辛子と魚粉を少々投入してみた。かつての典型的ダブルスープの頃の風合いが戻ってくる感じでこれも良し。
歳月を経て、ここ仁鍛の風格も増し、そして着実に進歩している様子が認められたのであった。
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