冷凍庫にいるような寒いクリスマス、今日も高島屋などでの買い物のため出掛けた。ジョイナス+ダイヤモンド地下街の福引きでもらった食事券があったので、その辺の地下のレストラン街で昼食とした。入ったのはジョイナス改装後にテナントとなった、手延べうどんの専門店・水山(すいざん)だ。こちらは明星食品が昭和39年から手掛けてきた外食チェーンの一業態で割と歴史はある。現在、明星は日清グループ入りしたので大株主は日清食品ホールディングスということになる。
さすがにクリスマスの土曜と言うことで横浜駅西口は買い物客でごった返している。水山にも立ち待ちが3〜4名いた。並んでいたら注文をとられた。家内が頼んだのが黒豚生姜うどん、私は大海老天ぷらうどんだ。注文後、店内の客がゾロゾロと入れ替わり、すぐに座れた。天麩羅は店内で上げているらしく胡麻油の香ばしい薫りとぱちぱちと油の弾ける音がする。程なくサーブされた饂飩は大振りで深い瑠璃色をした丼に体裁良く泳がされていて見た目には美味しそうである。
麺つゆだが、黒豚の方は生姜を含んだ鰹出汁で、黒豚の脂および甘み成分をある程度中和する方向性の嗜好で、さっぱりとした風合いを演出している。大海老天の方はプレーンの鰹出汁であって塩分も少なめでいながら旨味成分であるイノシン酸が過剰なくらい含まれるため非常に旨い。おまけに削り節が出汁に浮かせてあり、これを出汁全体に泳がせて饂飩を啜ると更なる旨味が倍加される。
饂飩だが、この店のものは細くて上品だ。讃岐に見られるような粗野な太さ、また暴力的なグルテンの粘弾性は伴っておらず、それでいて喉越しも噛み応えも程良く良好で、とても大人の食感である。系列的には稲庭饂飩、または氷見饂飩のモチモチ感に通ずるところがある。
海老は確かに大きいが、これはブラックタイガーの仲間と思われる。車海老であればカリカリの頭だって柔らかくかぶりつくことが出来るが、さすがに殻が固くて殆ど歯が立たなかった。しかし、身はプリプリで味はそこそこ良い。余りに大きいので半分に切断された状態で盛り付けられている。
黒豚の方は色々と具が入っていて、しかも黒豚の甘いエキスが全体に染み渡りこれもなかなか美味しかったようだ。やはり出汁に溶かされた生姜の風味がアクセントとなっていて、旨味とさっぱり感のコントラストが面白い一品のようだ。大手資本のチェーン店としては味も食感も良く、値段もそこそこと、とても良心的だ。
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