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2010年12月12日20:57

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【フード】らぁめん こもん@石川町

ちょっとマイナーな立地の塩ラーメン専門店で、今回初めて訪問した。関内からは横浜家庭裁判所を目印にして遠くはない距離であるが、石川町を一応の最寄りとしておく。この界隈は特定用途宿泊施設が林立し、また、種々の理由から就労困難な人達が多く住まう地区でもあるため雰囲気の良い場所とは決して言えない。

店に着いたのは、暖かだった日中の気温も下がり始めた14:00過ぎだった。先客は二人、厨房には若い男性が二人いて材料等の仕込みを行っていた。入り口で食券を購入するシステムで、初回である今日は塩ラーメンの全部乗せバージョン「特のせ麺」をチョイスした。食券をカウンタに出すと若い方のスタッフから、ランチタイムゆえ麺の中盛り、または小さな麦ご飯がセットに出来ると言われ後者を選んだ。

待つこと暫し、サーブされたのは透き通ったスープに泳ぐ黄色い細縮れ麺と、それを引き立てる具材の数々が盛られた美しい盛り付けの丼であった。何故か、白髪葱は別の小皿で供され、それは好みに応じて麦飯またはラーメンへ投入するという趣向か。

スープを一掬いすると口中に拡がるのは淡い鶏の出汁とじんわりと煮出された節系と思しき魚介の風味である。そしてなにより塩分が穏やかにして沁みてくるような旨味成分の豊富さだ。これは、横浜(神奈川)淡麗系と分類すべき潔い美味しいスープだ。類似の系列としては麺や維新、本丸亭、そして鶏ベースではないが六角橋の中々などが挙げられようか。

麺は細く縮れていて、固めの茹で加減であって伸びることのない低加水な品だ。これはこの淡麗なスープに良好にマッチする麺質と言える。チャーシューは豚バラのほろほろとしたタイプであるが味はちょっと甘く、塩分はしっかりと内包されている。メンマは太めで角張った大型のものが結構たくさん入っており、これまたちょっと甘辛めの味付け。あとはシャキシャキ感を演出する根三つ葉、そして黄身がとろっとした味玉が付く。

淡麗ゆえ、今流行の豚骨魚介ダブル、また横浜家系などと直接比較をするとフックは弱くて見過ごしてしまう味かも知れないが、これはなかなかに繊細で奥深い、そして穏当な滋味を湛えていて素晴らしいラーメンと言える。このスタイルを永年保ってきていることがすぐに分かる完成度の高い逸品であった。立地の悪さに負けず、ずっと頑張って行って欲しい。

(店内照明が暗め、適正なシャッター速度が得られずブレブレな写真となった)

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