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2010年11月13日17:57

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【フード】中村屋@六角橋

先月オープンした新店で、正しくは「薄野 中村屋」という。実はこちらは馬車道のジンギスカン料理(昼はラーメン)の中村屋 http://musicarena.exblog.jp/14579492/ の支店なのだ。場所は上麻生道路を六角橋交差点から東白楽方面へ向かった右手、六角家本店の脇にある。そう、以前のサッポロラーメンめんこい亭 http://musicarena.exblog.jp/11701513/ の跡に居抜きで入ったのだ。めんこい亭の前には天麺 http://musicarena.exblog.jp/11652692/ が店を出していて、店の造作は天麺時代に新装されてからずっと引き継がれてきていることとなる。因みに天麺は早期撤退したが、昨今では反町にてイツワ製麺所 http://musicarena.exblog.jp/15033697/ として再出発し現在ではそれなりに成功を収めている。

ということで、この店舗の変遷は結構激しく、それなりに話題を振りまくラーメン店が出店するが、さりとて早期撤退の憂き目に遭うという曰く付きの場所なのだ。果たして中村屋は続くのであろうか。

店に着いたのは13:30過ぎで先客はゼロ。例によって入り口で食券を買うシステムは従前と同じ。だが、今日は券売機が不調で、経営者と思しき人物が中を開けてガチャガチャと機械を点検していた。私は馬車道で味噌を食べたことがあったので、今回は醤油らぁーめん(+増しチャーシュー3枚+卵)、家内は中村屋は初だというので味噌らぁーめん(+卵)を頼むことに。尚、卵は味玉ではなく普通の茹で卵である。

カウンタに座って暫くしたらチラホラと後客が入ってきてそれなりに賑わいだした。待つこと暫し、ラーメンが両方共にサーブされた。味噌らぁーめんは、見た目には馬車道のものと殆ど同じだが、もやしなどの野菜は少々少なめになっているようだ。また、味噌スープに溶かされた挽肉の量も馬車道よりは少ないようである。だが、スープの味そのものは穏やかでほんのりと甘みを帯びた豚骨ベースの美味しいものだ。

初めて食べる醤油だが、これまたすっきりとした中にも旨味が程良く溶け込んだウェルバランスな一品。味噌ほどこってりした感触はないものの、チュルチュルした西山の多加水縮れ麺との相性は良好だ。トッピングだが、増し指定した巻きバラのチャーシュー、コリコリ感を残した大きめのメンマ、固茹で卵のハーフスライス×3、ワカメ、ちょっと変わったところで小さな麩が一個載っていた。チャーシューだが馬車道の獣臭いものとは一線を画する旨さである。トロトロの柔らかさは箸で持ち上げる時に辛うじて原形を留めるかどうかという線で仕上がっているが、口中で噛み締める余地も残していて絶妙。また適度な塩分と脂の旨味成分がじょうずにバランスしており実に良いのだ。

西山の麺の特性をよく知ったうえで調味されたと思われるこのスープはなかなかに良く考えられていて、麺との絡み、具との馴染み具合、口に運んだ後に拡がる滋味、そしてチュルチュルの麺の噛み締め心地、並びに喉越しと、ラーメンを食べる時の一通りのプロセスにおいてそれぞれの愉悦が味わえる仕組みなのだ。

傑出した絶品ラーメンという評価には当たらないが、一定水準をクリアしたラーメンであることは間違いなく、また、世の趨勢である動物魚介ダブル系にも迎合しないオーソドックスなラーメンはどこかホッと安心できるのだ。この界隈に関して強いて言うなら、味の系列的には仲見世通りの「らーめん中々」 http://musicarena.exblog.jp/14707400/ とバッティングしそうであり、中村屋は豚骨スープと西山麺との相性で絡めて食べるラーメン、中々はクリアな牛すじ絶品スープを、他を邪魔しない特製中細ストレート麺とともに純粋に味わうラーメン、と言えそうだ。

わざわざ馬車道まで出掛けなくとも徒歩圏内でこの薄野・中村屋が味わえることとなったのは幸いである。次は、絶品との誉れ高い塩らぁーめんを頂いてみようと思っている。


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