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2010年09月12日13:41

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【音楽】R.Strauss: Eine Alpensinfonie Op.64@Philippe Jordan/ONP

残暑厳しい蒸し暑い日には、せめて冷涼で爽やかな音楽を聴いて涼みたいもの。naiveの春の新譜からアルプス交響曲。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3803811

Richard Strauss: Eine Alpensinfonie, Op. 64
リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲op.64

Orchestre de l'Opéra national de Paris
パリ国立オペラ座管弦楽団

Philippe Jordan
フィリップ・ジョルダン(指)

まだ若いフィリップ・ジョルダンという指揮者が、昨年末にパリ国立オペラ座管弦楽団の音楽監督に就任した時の記念ライブ収録。naiveがこの手の記念盤をリリースすることは稀だし、ましてや大編成オケのライブ収録を出すこと自体が珍しいことと感じる。

演奏は冷涼感漂う、そして迫真の標題音楽演奏となっており、アルプスの山々、そしてそこに息づく自然と人間(登山者)との分界点が明瞭に描かれている。初っ端から来るクライマックス、つまり夜から日の出にかけての爽快感は傑出していて、そして嫌らしさや重量感が微塵もない軽々とした吹け上がりに感動する。まさに山の日の出とはこのような荘厳な感じである(北アルプス劔岳での御来光を想起した)。

アルプス交響曲の名演は数多いし、記憶に残る盤もいくつかあるけれど、この演奏は21世紀になってコレクションに加わった味のある粋な一枚だ。小川の縁やお花畑の散策、牧場の風景はもとより、滝を経て氷河を渡り、そして雷鳴から雷雨に襲われてから登頂に至る過程がドラマティックに、そして過度な演奏技法に溺れることなく演奏される。ドライさと緻密さを保ちながらも感情に訴えかけてくるジョルダンの芯の強いリードは好感が持てる。そして、なにはともあれ、ONPの極上の美音には圧倒されまくりだ。

(録音評)
naive、V5233、通常CD。音質は霞棚引くnaiveの小編成物とは大きく異なり、ソリッドで実像系、そして音像が中央部にキリリと屹立し、そして音場は奥へ奥へと深々と三次元的に展開するというリアル路線だ。器楽構成を正しく捉えているのみならず楽器一つ一つの粒立ちが目に見える超ハイレゾリューション録音だ。昨今では稀なことではないが、これまたSACDの必要性を殆ど感じさせない高品位録音である。素晴らしいのひとこと。


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