今日もうだるような暑さだ。こんな日はそば香のせいろ蕎麦に限る。ということで12:00ちょっと過ぎに店に到着。行列はなかったが店内はさすがに満席。たまたま食べ終えて帰る二人連れ客がいたのですぐに座れた。本当はこの時期ならば栄養をつける意味でも滋味深い鴨せいろを食べたいところだが、今日はキリリとシンプルにせいろで行くことに。
頼んでから即座に蕎麦を茹で釜へと投入、菜箸でぐるりと大きく一回廻して暫し、ぐらりと来る直前に笊で掬って冷水で締める。手早く蒸籠に持って一丁上がり・・。いつもの通り無駄のない凛とした一挙手一投足である。
少々塩分強めの返し醤油に対し鮮やかに薫る鰹、そして隠し味の椎茸が仄かに感じられる品のある出汁が効いたつゆはいつも通りの一級品。美しい二八蕎麦を少なめに掬って、先端をちょちょいとつゆで濡らして啜ると、これはもう、暑い夏の火照りを忘れさせてくれるひとときの贅沢というものだ。鼻から抜ける蕎麦の芳しい薫りは得も言われぬ至福を味わわせてくれる。さあ、夏はこれからが本番。
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