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2010年06月13日18:39

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【フード】中村屋@馬車道

本場・札幌ラーメンの味を色濃く承継しているとの誉れ高い薄野・中村屋。最近ではラーメン店として名が売れてきたが、実際には夜はジンギスカンの店である。それが昼間はラーメンを提供していて、その味は近所の官庁/ビジネス街の客から滅法評判がよいのだ。

店舗はみなとみらい線の馬車道駅6番出口を上がって1分足らずの場所、萬国橋を渡る手前にあり、ちょっと分かりづらい店構えかも知れない。黒くて小さな片開きドアに白い暖簾が掛かっているからこそ店だと分かるが、何もサインがなければ土地柄から値段不祥のリスキーなバーと間違われても不思議はない。

さて、日曜の昼下がり、黒いドアを開けて入るには少々勇気が要った。店内は薄暗く、入り口にはL時のバーカウンター、その脇と奥にはテーブル席が設えてある。店内の造作は昭和時代の横浜にありがちだったパブもしくはキュイジーヌという風情であり、これまたラム臭がしなければジンギスカン屋だとは想像が付かない。女主人と思しき婦人が水の入ったコップを持ってきてくれて注文を訊かれたので迷わず味噌ラーメンと答えた。

暫し待ってからラーメンがサーブされた。熱々の丼になみなみと湛えられた味噌スープには黄色の強い真性・西山の中加水麺、そして大量のもやしに削ぎ切りの長葱が特徴だ。大きな三段バラのチャーシュー、少々のメンマといったところ。スープ・ベースは恐らくライトに煮出されたトンコツだろうが、なんと言っても大量に加えられた挽肉の甘みと程良い旨味がその主役だ。ラードが表面を覆ってなかなかな冷めない熱いラーメンは札幌の地元譲りの心配りで、フーフー言いながら啜る味噌ラーメンの醍醐味を改めて再認識した。麺の茹で加減は少々硬めでプリプリの西山麺ならではの典型的な仕上げ。チャーシューはちょっと豚の臭いが強い昭和中期の中華そば風の仕上がりで、味は割と行けるが薄くて噛み締めるほどの分量はない。

もやしと長葱が余りにも多くて麺と半々ずつ食べる具合となり、トータルすれば大盛り〜特盛りくらいの分量ではなかろうかというほど満腹感が味わえる。しかし、この旨味の強い絶品スープとの相性は抜群であり、もやしの青臭さと長葱のほろ苦さを中和して尚かつ長所を引き立てる働きをしていて好印象。もうちょっと麺自体を噛み締めたいとも思うがこれはこれで有りの演出だ。味噌以外にも醤油と塩が出来るらしいので次は是非チャレンジしてみたい。

この界隈では一、二を争う味噌ラーメンだと思う。赤レンガ倉庫方面へお出掛けの際には是非とも中村屋で一服されることをお勧めする。


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