今日の昼はまったりと蕎麦でも・・、ということで、ゆっくりと座れて料理のバリエーションも豊富なたち花へ行った。
こちらの店は自宅からは楽々徒歩圏内で、横浜に越して来た当初から時折訪れていている。もうかれこれ22年の付き合いと言うことになろうか。関東では唯一、本格的な椀子蕎麦(わんこそば)が食べられることでは貴重な店で、昔からテレビの外食特集や大食い選手権などで取り上げられている有名店だ。
季節はそろそろ涼しいのであるが、まずはお決まりの生ビール(中ジョッキ)から。揚げたての桜海老の掻き揚げ、雌鯒(めごち)天麩羅を肴にビールで喉を潤す。これらの揚げ物は茶塩、または天つゆで頂くが、やはりさっぱりとした茶塩に熱々の天麩羅は別格。
家内が頼んだのは暖かいなめこ蕎麦、私は手打ちざる蕎麦だ。ここの蕎麦は一級品のカテゴリーには入らないかも知れないが、そこそこのクォリティで常に一定の味を保っている地元の名店と呼んで良い店だ。
温かい蕎麦も冷たい蕎麦も二八より小麦粉の分量が少し多く、茹で加減は中庸から柔らかめといった具合だ。蕎麦本来の求道的な風味ときりっとした喉越しといった点においては妙蓮寺のそば香や白楽の山森に比肩すべくもない。即ち大衆的な蕎麦屋の範疇と言えるだろう。その分、休日午後を弛緩してゆったり過ごすには肩肘を張らずに居心地のよい風情なのだ。
秋晴れの昼下がりの空気はとても爽やかだった。これから冬に向け、天麩羅はぬる燗の日本酒とともに味わい、そして暖かな優しい蕎麦が恋しい季節に入っていく。
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