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2009年09月18日11:40

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【音楽】Mozart: P-Con#23,24@Mitsuko Uchida/Cleveland O.

DECCAの新譜で、内田光子の弾き振りによるモツPコン23と24だ。内田は20年ほど前にも全集の一部として同曲を録音しているが、今回は弾き振りのライブとのこと。尚、前の録音は未聴。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3622132

Wolfgang Amadeus Mozart:
Piano Concerto No. 23 in A major K488
Piano Concerto No. 24 in C Minor K491

Mitsuko Uchida, piano & direction
Cleveland Orchestra

なんとも穏やかでゆったりとした、そしてふくよかな演奏だ。昨今のモツ&ベトのこの種の協奏曲等ではドライでタイト、速くて緩みのない現代的解釈がもてはやされているが、このモーツァルトはそうではなく、1970〜1980年代に良く聴かれた情緒的なスタイルが基本といえそう。

弾き振りしたこともこの緩めのテンポ感に影響を与えていることと思うが、カデンツァ前後や展開部への渡りの場面、再現部への戻りの場面で頻繁に挿入されている短かめのパウゼが思わぬ「区切り」効果を発揮していて、折り目正しい印象を醸成している。

ピアノやピアニッシモにおけるオケのリードは微細なものでとても幽玄、時に瞑想的。また弦や木管の弱音部に関しては暴れも荒れも全くなく大変に丁寧な描き込み、繊細な表現だ。ライブ録音ならではの聴衆ノイズとの戦いとなるが、ここはまずまずクリアしていて分離は悪くはない。但しトゥッティの頭、アインザッツの頭のずれが何ヵ所か見られる。

全体に穏健で起伏は激しくはないが、23番も24番も最終楽章ではそれなりの盛り上がり場面は用意しており歯切れの良いコーダで締めくくっている。内田のモーツァルト解釈における現在時点での集大成、最終解答かと思われる円やかな演奏だった。

(録音評)
DECCA、478 1524、通常CD。2008年12月4〜5日、クリーヴランド管弦楽団の本拠地=セヴェランス・ホールでのライブ収録(マソニック円形劇場ではない)。録音担当はPolyhymnia International BVである。Polyhymniaとしては珍しく高解像度系の録音ではなく暖色系のボワっとした音色、少々暈けた捉え方だ。ピアノもオケも割と細長く奥へと定位して聞こえる。定位自体は悪くはない。ホール残響が暖色系なのかも知れないが全体に靄が掛かったような印象で、フォルテやフォルテッシモでは僅かな混濁、分離不足が認められる。ライブ収録をするには難易度の高いホールなのかも知れない。

尚、同一ソースでSHM-CDでもリリースされているようだが、買ったのは通常盤の方だ。


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