もう一人、注目の若手女流=デュ・ラ・サール
http://musicarena.exblog.jp/7447677/ がバッハを弾いている画像があった。随分前、まだ17歳の頃だと思うがデビュー二枚目の盤がこのバッハだったが、その印象とほぼ同じメタリックでソリッド、それでいてアゴーギクもデュナーミクも激烈、熱情系の解釈だ。もう完全に入り込んでいて、グリモーと近いエモーションで弾いている。好き嫌いは別れるだろうが・・。
バッハに関しては人それぞれではあったが、割と淡々とした規則性で進めたり、あるいは静謐な弾き方であったりと、どちらかというと求道的なスタイルが多いような気がする。それでは昨今のMusicArena着目のピアニスト達はロマン派作品をどんな風情で弾いているのであろうか。
チャイコン+ラフ3でMusicArena Awards Performance of the year 2008に輝いたGülsin Onay(ギュルスィン・オナイ)
http://musicarena.exblog.jp/10073603/ が弾くトルコの作曲家サイグンの作品らしいもの(アクサク・リズムによる前奏曲集の一部?)が見つかった。恐らく新譜(だろうか?)とされるサイグンのPコンのコンサートのアンコールとして弾かれた映像だと思う。この人のパワーと超絶技巧は桁外れだ。弾き方もこれまた凄い風格で堂に入っている。
かと思うとショパンは過度の湿潤さを伴わない男らしい?弾き方でちょっと意外な面も。
ところが、ドビュッシー「映像」のポアソンドールになると曲想と弾き方がまるで違ってきて別人のような躍動感だ。この人の場合、スケールの弾き方や打鍵方法に至るまで作家・作風に合わせて明らかに変えてきているのが分かる。
作家により大きく弾き方が違う例としては、昨日バッハを取り上げたヌーブルジェ
http://musicarena.exblog.jp/10844078/ も同様で、中間部はやりすぎなくらいベタなレガートで弾いている。但し、持ち前の高速性能であっという間に弾き抜ける。
同じショパン(この動画はワルツ全集から)でもアレクサンドル・タロー
http://musicarena.exblog.jp/10777547/ が弾くと温度感の低い瞑想的な解釈となる。善し悪しは別としてこういった淡々とした表現もありだろう。女性的な滑らかな運指は前出のオナイとは真逆かも知れない。
(続く)
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