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2009年07月18日15:45

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【フード】つけめん あびすけ@日吉

ここの店主はちょっと変わり種の業界人で、古くは六角橋ふれあい商店街(仲見世)の現在の「ラーメン中々」の場所でドロドロのラーメンを提供する「すっごいよ」を構えていた時期もあった。その後は元住吉に移転して「はっち」を開店、そして、こちらの日吉のつけ麺専門店の開店という経緯で来ている歴史のある店なのだ。

ネットではカウンター僅か6席とあったが、行ってみたら鰻の寝床のカウンターは奥が深くて、全12席を数えた。厨房には元気で若い尖った女性が3人いて威勢良く調理をこなしている。店主はなにやらゴソゴソと冷凍物の通販商品の準備などをしていた。

私が頼んだのが定番とされる味玉つけめん(700+70=770円)冷え盛り。辛い麺に目のない家内が選んだのは辛つけめん+味玉(820+70=890円)温盛りだ。他にカレーつけめんというのがあるため言い伝えのミスには要注意だ。因みに辛つけめんの場合辛さが三段階指定できる(普通、辛口、激辛)。家内は普通をチョイス。

この種のつけ麺店の場合、温盛りから先にサーブされるがこの店も例外ではなくそのシステム。但し、私らのように冷と温の二手に分かれた注文をするグループ客の場合、冷温同時に出すように工夫しているのはちょっとした知恵と心配りだ。

茶濁したスープの粘度は思ったほどではないがまるで中が見えず表からは味玉と海苔しか見えない。底の方にはメンマ、チャーシューが沈んでおり、メンマは中庸を行く固さのまずまずのクォリティ、チャーシューはバラで柔らかく滋味の強い脂身が多めに混ざる部位だ。いずれもノーマル状態のオーダーでは量は少なく、ガッツリ行くためには別料金のトッピングを頼みたいところ。

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スープはどっしりとした動物系をベースに、これでもか!と魚粉がミックスされた今流行の動物魚介系ダブルスープで、流れから言うと渋谷のやすべえに類似の系譜だ。強烈な節とともに少々酸味が感じられる濃厚スープに合わせるのはまるで讃岐饂飩と見まごうばかりの純白極太の僅かにウェーブが掛かったストレート麺。これは桜花の麺に見た目は似ているがあちらよりはプニプニ感が強く、讃岐に近いものがある(桜花はもっとポキポキと切れやすい)。

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一方、家内の辛つけめんだが、これは普通のつけ麺をベースに多元的な辛味を溶かし込んだまさに辛いスープのつけ麺。スープを何度も貰って飲んだがこれは絶品、いや傑作だ。これにすれば良かったと後悔したほど。粉唐辛子、ラー油のほか花山椒が実に効果的な辛味を演出している。スープ表面にはなにやら赤茶けた粉末が浮いてサーブされて来るが、これは辛味魚粉といって花山椒や唐辛子と節系の特製ミクスチャらしい。辛味は普通指定だが結構辛いし花山椒のピリピリとした刺激は舌だけではなく喉の奥や鼓膜にまで及び、頭皮の汗腺が全開となって汗が滴るほどだ。

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最後にスープ割りして貰い一滴残らず飲み干したが不思議と喉の渇きには襲われなかった。今流行の動物魚介ダブルではあるが、濃厚ドロドロに関する知見には一日の長があってなかなか完成度の高い味わいであった。次は辛つけめんを是非とも賞味したいもの。

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