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2008年12月14日19:16

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【フード】鴨屋 そば香@妙蓮寺 - 鴨つくねそば編

前回は鴨南蛮を賞味した。今回はblogのお知り合いのredさんがご執心だと仰る新作の「鴨つくねそば」を賞味しに行ってきた。今日は昨日と打って変わって寒い日で体が芯から冷えるが、こういう日はそば香の熱々蕎麦でゆったりと暖まりたいと心底思ってしまう。

さてさて、遅い昼下がりに店に行ったら一段落付いていて先客はゼロだった。昼メニューに鴨つくねが見当たらないので店主に尋ねたら、今日は夜の部で出そうと思っていたので・・、とのこと。でもいいですよ、仕込んではあるので出せます! という気持ちのよい返答を頂いたのでその言葉に甘えて、我々夫婦分2人前をお願いした。

程なく出てきた丼にはいつもの絶品蕎麦に中型の鴨のつくねが4〜5個、ざく切りの長葱、そして全体に葛でとろみをつけた出汁が掛かり、そのど真ん中には卵の黄身が乗っている。例によってブラックペッパーと粉山椒(?)が少量振られていた。立ち上る仄かな湯気に鴨の甘美な香りと出汁の鰹、そしてそれらの香りに負けない蕎麦の香りが調和して含まれており何ともふくよかで優しいプレゼンスだ。

全体をゆっくりと混ぜ返して早速熱々を頂く。うーん、この落ち着く甘美な鴨汁を溶かし込んだ出汁は何とも言えない滋味深さ。鴨つくねは思ったよりもしっかりと凝固していてほろりと来るほど脆くはない。生姜と、恐らくは蓮根の微塵切りが少々練り込んであると思うのだが時々シャキシャキとした歯触りが楽しいのだ。

つくねの甘くまろぶ旨味成分が過度に舌にまとわりつく前に長葱のざく切りがそれを中和してくれ、そして蕎麦の本来の味を引き立たせてくれるというちょっと気の効いた工夫が嬉しいのだ。

最後に残ったとろみのある出汁は、醤油の風味、節系の酸味、鴨の甘みと旨味、そして蕎麦の残り香が穏やかながら渾然一体となってポリフォニーを形成しており、これがまたしてもなかなか手を止められないのである。
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