10月にオープンしたカレー&カフェ セラ・ラという店。一応インド・カリー料理を出すらしい。ということで小春日和の陽光の中、三々五々歩いて行ってきた。場所は東神奈川駅前の国道1号と横浜上麻生道路の交差点の角という立地で道路の向かい側はサティのショッピングセンターだ。出来てから1ヶ月半くらい経つがネットでの評判は芳しくはないようだ。店に近付くとカリーらしいスパイスの香りが漂ってくる。
ここは入り口のレジで注文と同時に代金を支払うという前金制。チキンまたはベジタブル(+日替わりがあるらしいが今日は既に品切れ)のカリーソースにナンかライスが選べ(どちらも650円)、その他にサイドメニューが幾つか選べる。家内はチキン+ナン、私はチキン+ライス、そして生ビール(350円)2杯とタンドリーチキン・ハーフ(200円)、食後のコーヒーを注文した。支払後にはピンクの番号札を持たされる。評判がよろしくない割に店内は混雑していて狭い二人掛けテーブル席へ相席のような格好で通された。
レジ操作を含め店内を切り盛りしている女性(日本人)がどうやらオーナーらしくテキパキと店員に指示を出している。因みに店員は全員が男性でインド人(か、もしくはその近隣諸国出身者)である。
厨房はごった返しておりなかなか料理が出て来ない。10分ほど待ってようやく生ビール(中型タンブラー・サイズ)が来た。種類はサッポロ黒生だが結構じょうずにサーブしてあって風味がよろしい。そして更に時間があいてからカストロ髭をはやしてターバンを巻いたガングロ店員がカリーを運んできた。
カリーソースは見た目はサラサラだが適度な粘性は確保されていて、この粘り気はソテード・オニオンおよびココナッツミルクによるもの。スパイスの使い方としては南インド料理を踏襲したもので、北インドで常用されるクミン・シードやカルダモンのような鮮やかな香味を発するスパイスは殆ど使っていない。コリアンダー・シードとターメリックを主体にフェンネル、ナツメグ、クローブスで甘みを出し、最後にフレッシュのコリアンダー・リーフを少々加えて締めるといった具合だろう。尚、塩分は控えめで辛みも殆ど感じられず、従ってもの足りなく感じる人もいるだろう。鶏肉は一口大が4〜5個入っていた。
トマトも殆ど入っていないらしく、ソースの色は純粋ターメリックの黄色をココナッツミルクの白で溶いただけのごく薄い色だ。北インド風にトマトや降ろしニンジン、果物などを加えるともっとどす黒い色となるのだが、この淡い色だけで見ると学校給食に出てくるお子様向けジャパニーズ・カレーそのものだ。
評判が芳しくない理由はこの茫洋とした刺激の少ない円やかさから来るのだと思う。激しくて陰影の濃い北インド・カリーを期待すると全くの肩透かしだ。確かに北インドの調理に比べてあっさり穏やかではあるが、これはこれでジャンルとしては十分にあり得るもの。
ライスの炊き上げは柔らかく、ちょっと水が多い感じ。店頭のタンドリーで一枚一枚焼かれるナンはモッチリしていて及第点。パプリカをまぶしてタンドリーで焼いたタンドリー・チキン(ハーフサイズ)は香ばしくて美味しかった。
家内の反応は極めて良く、相当に気に入った様子だった。なんでもとても穏やかで体に良さそうな薄味、それでいて旨味もそこそこあって美味しかったとのことだった。女性の口には合った味かも知れない。
ここのカリーはジャパニーズ・ホームカレーではなく、また典型的な北インド・カリーでもなく、では本格南インドかといわれるとフェンネルなど消炎系スパイスがそれほどは強くはなく、どうも出自が明確ではないカリーだがこれはこれで支持する人は割と多いのではないだろうか。
セラ・ラ
横浜市神奈川区西神奈川1-10-5
TEL 045-323-1794
営業時間 11:00〜23:00
定休日 なし
カード 不可
席数 30席
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