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2024年04月06日20:52

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今日の本棚796♪



「スイミー」

レオ・レオニ
谷川俊太郎(訳)
好学社


教科書にも掲載されている、世界的ベストセラー絵本。
今年が出版60周年記念とのことで、チロルチョコとのコラボなどもあり、懐かしくなって再読。
改めて、谷川俊太郎氏の翻訳だったことにも驚きました。
贅沢な絵本だったのですね。

そしておそらく私も教科書辺りで読んだのだと思うのですが、読み返してまた驚き。
完全に物語を勘違いして記憶していました。
赤い魚の群れの中、たった一匹だけ真っ黒な、主人公のスイミー。
でもスイミー、別にいじめられたり仲間外れになんてされてなかった……!
スイミーが一匹ぼっちになってしまったのは、群れの他の魚が大きなマグロに食べられてしまったからであり、泳ぐのが早いスイミーが運良く生き残ったと、ただそれだけのことでした。
終盤に出会う赤い小魚の群れも、同種ではあるものの一緒に生まれた小魚たちとは全く別の群れです。
イメージにあった物語よりも、もっとずっとシンプルで説教臭さもなく、意地悪な奴もいない自然な世界でした。

『個性を尊重する』とか『個性に見合った居場所がある』等の教訓をイメージしていたのですが、完全に勝手な思い込みでしたね。
いやはやお恥ずかしい……。
でもこれは学校教育のテキストとして使用された、ある種の弊害だったのでは??
何かそういった道徳的な授業があったのでは??
などと言い訳をしてみたり。自身の記憶力のあやふやさが恐ろしい。

やはり名作は折を見て再読が必要ですね。



(図)
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