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2019年12月13日00:15

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日本の出鱈目な健康診断の基準が被害を拡大する

「夜は太るから炭水化物を食べない」が危険な理由
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=5895659

今秋は梅雨が長かったこともあり、とても暑かった。10月近いのに、東京郊外でも25℃を越える日はザラだった。

個人的なことだが、健康づくりにクロスバイクに乗っている。まだ通算走行距離は5千キロ程度。しかし100kmを越えるロングライドも体験出来た。他人をぶち抜くことで快感を覚えるような乗り方ではなく、マイペース。こういう走り方をポタリングという。着座位置もイマドキの前乗りではなく、後ろ乗りにしている。楊腰筋が鍛えられるので、腰痛予防にも良いからである。こいつで東京都西多摩郡日の出町にある白岩の滝を見に行った。

滝は正直言って、「おまけ」である。本命は五日市鉄道(通称・五鉄)の西部の廃線跡をたどりたかったからである。太平洋セメントまでは確かに往時は線路があったことはほぼ確認出来た。しかし正直言って東部(JR立川駅〜拝島駅)に比べると面影に乏しく、時間も余った。

そこで滝を見に行くことにした。

その途中、とんでもない光景を目にした。 下記の実例もまた度の過ぎた糖質制限をした場合である。

■気温28℃、練馬からロールパン一個では・・・■

東京都・西多摩地区にはここが東京都かと思う程、自然豊かなエリアだ。このヒルクライムは青梅・奥多摩方面からだと明らかな上り基調。五日市方面からだとなだらかな上り基調がずっと続き、時折踊り場のような部分もある。そしてまた上り、という感じだ。

太平洋セメントを左折し、現地の白岩の滝、「つるつる温泉」へ向かう途中のこと。

幾つ上りのカーブを切っただろうか、カーブを切った踊り場で何と若者がひっくり返っている。カーボン製のロードバイクも横倒しになっている。

「大丈夫ですか」

と声を掛けると首は激しく縦に振るが、どう見ても苦しそうだ。声も出ておらず、震え気味だ。しかも自転車も倒れている。目立った外傷もなく、自転車から落車したわけでもなさそうである。

 最新のGIANTのDEFYのようだ。ランクはよくわからないが。

持ってきたペットボトルの水をあげて、さらに非常用の塩羊羹のパックを食べてもらうことにした。だいぶ脚がピリピリしているが、動けるようになった。

どうやらハンガーノックをきたしたようである。

正直偽アルドステロン症では私の手に負える病気ではないが、ハンガーノックならばなんとか対処出来る。

ハンガーノックとは体内の糖分が激減し、脳がこれ以上は危険なので当分の間身体を動かすなと身体に指令を送ることで生じる。いわば人間の「安全装置」な訳だが、これが働くと、糖分を摂取するまで、言葉を発することすら困難になる人もいる。

この位置からすると五日市の街まで下山して頂くのは好ましくない。

つるつる温泉入口の交差点までは簡単に行けるだろうが、その先は交通量が激しい。ふらついたライドポジションでは事故に遭う可能性だって捨てきれない。

回復させるところがあれば回復させてから下山して頂く方がより安全である。

この先に肝要の里という道の駅やファーマーズほどではないが、小さな物産店がある。休憩するスペース、自販機もあるはず。そこまで頑張っていただく事にした。

彼を前に走って私がついていく。ふらつき気味だが、それでも上り坂で時速18kmは出ている。

流石、カーボンロード

と言いたくなった。が、感心している場合ではない。肝要の里ではサイクリストのためにサドルに引っ掛けられるスタンドがおいてあった。そこに私が引っ掛けて彼にはベンチで休んで頂く事にした。

下山するという。

一応心配なので2つ目の羊羹を彼にあげた。

出発時の食事がいけなかったと彼は話した。ロールパン一個で石神井から来たという。

土地勘が乏しい区内の人たちがここに来るのはどう考えてもそれは無理だ。

なぜそんな無理をしたのかと聞くと、健康診断が近いからだという。確かに最初、羊羹すら遮ったのだ。

彼は再三私にお礼を言って別れた。

後ほど滝を見て戻り、肝要の里に行くといない。店員のおばちゃんに聞くと救急車が来た形跡もないので、無事降りたのだろう。

ここのスモークチーズは塊がひとつ660円もするが絶品だ。それを買って帰った。

■彼は健康診断の基準値の犠牲者ではないか■

もし彼のように無茶を承知でロールパン一個程度で糖質削減のため、ロングライドに挑戦している人が多いのであれば、由々しきことではないだろうか。

中高年の間に糖質削減が盛んである。医療、健康食品業界は何かにつけてグローバルスタンダードを叫ぶ割には、日本の健康診断の基準値は国際標準よりもはるかに厳しいことを知っておく必要がある。LDL(所謂悪玉コレステロール)も日本は140に対し、世界標準は190である。BMIも日本は25.0がメタボに対し、世界標準は30.0だという。

では国際標準のBMI 30.0以上の人は日本でどれぐらいいるのか。

レスラー、力士、柔道選手といったプロスポーツ選手を除けば、生産年齢人口のたった1%未満だ。

つまり無理矢理メタボにさせられている日本人は多数いる可能性が濃厚だ。

穿った見方をすれば、人口1%未満ではとても「商売」にならないから、病院、製薬会社、健康食品会社をぼろ儲けさせるためにこのような基準でカネヅルを創り出しているのかもしれない・・・。

ここまで来ると自己責任とは言い切れないものがある。健康診断の受診を義務にしている会社もあるが、勤労者は彼らによって「養殖」されるマトリックスではないか。

健康診断の結果は正しく活用することが重要だ。

特に重要なのは直近の数値の変動である。メタボ水準でも去年もその更に前年も、それまた前年も水準は同等であれば、身体的な負担はそれほど多くない。逆にどんどん激ヤセしているのであれば、身体、特に臓器への負担は来ているはずだ。現になぜ相撲力士が引退後、そう何年も経ずに亡くなる人が少なくないのはそのあたりに背景があろう。理由を突き止めて対策が必要か、対策が要るのであれば、どうしたら良いか、早急に考え、実践する必要がある。過度な糖質削減は生命の危険すら及ぶことも忘れないで頂きたいものである。
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