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2018年08月10日08:35

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浜風のつぶやき2018〜19〜渾身のボール

エースで4番、鶴田君を中心とする下関国際。3季連続出場だ。

目立った選手はいないが守備力の高さで競り勝つ花巻東。春夏連続出場だ。

完全な守り合いとなった。下関の鶴田君は早々に146キロを出し力のある投球で初回は先頭の谷君に安打を浴びたがその後は三者三振。花巻の伊藤君もコントロールが抜群で2回までに3三振を奪う。

この両投手がどこまで持つか、大量点は見込めない。

3回以降は共に走者を出すが得点には至らず、5回裏の花巻は2塁打でチャンスを作ると相手エラーで1点先制。だが、下関も7回に3本の安打で同点に追いつく。

このあたりから両チームともに相手投手をとらえはじめチャンスが巡ってくる。

8回に花巻は先頭の谷君がこの日2本目の安打で出ると送って田中君のタイムリーと鮮やかな得点で1点リードして最終回にはいる。

ベンチでは本塁寄りに立つ監督が多い中、いつものように花巻の佐々木監督は外野寄りで指示を送る。

追い込まれた下関は、しかし1死から3連打で同点。しかし併殺で勝ち越せない。

9回裏の花巻は無死1塁とするが三振、盗塁失敗、三振と無得点で延長戦となった。

下関の鶴田君は序盤こそ140キロ中盤のボールを投げていたが終盤にはもう135キロ程度に落ちていた。だが、この9回、また140キロ台が復活する。気合のこもった渾身の投球だった。それに応えたのが延長10回の下関の攻撃だ。

1死から3連打でついに下関がリードする。思えば7回も9回もみんな3連打で得点している。だがそれはいずれも1点で終わっていた。1死1・2塁で鶴田君の当たりはピッチャーゴロ。併殺か?また1点止まりか?

ボールは2塁へ送られそれを受けた2塁手は1塁へ送球しなかった。いや、実際は周囲の選手に声を掛けられて慌てて投げたのだが1塁はセーフ。おそらくアウトカウントを間違えたのだろう。2死1・3塁となって吉村君のタイムリーが生まれた。この回2点・・・・

1点なら粘りの花巻だ。しかし・・・

10回裏、先頭が四球で出て1番の谷君に打席が回ったが鶴田君の力を振り絞っての投球に後は続かなかった。

素晴らしい投手戦だった。序盤はまったく打線が対応できず、終盤打撃陣が打ち始めると最少失点に食い止めて試合を壊さない両投手。最後は9回に追いつき10回に突き放した下関の勝利となった。

春はベスト8で大阪桐蔭に大敗した花巻東。雪辱を期して出場してきたはずだが、持ち前の粘りも最後は力尽きた。

勝田は菊地雄星や大谷翔平などの大物を擁して出場してきた花巻東だが、このところはそのようなプロ級がいなくてもチーム力で甲子園を沸かせてくれる。そういう意味では高校野球ファンにとっては面白いチームだと思う。また来年も期待したいと思う。



2018年8月9日 第100回全国高校野球 1回戦(於 阪神甲子園球場)
下関国際
000 000 101 2 = 4
000 010 010 0 = 2
花巻東

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