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2007年01月23日10:26

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【音楽】Jolivet & chausson@Isabelle Faust

昨秋のジャケ買い(^_^)(^_^)から。

ドイツの気鋭ヴァイオリニスト、イザベル・ファウストのアルバム。昨今のVnソリストではヒラリー・ハーンやジャニーヌ・ヤンセンなどが持て囃されているが、このファウストも素晴らしい音楽性を持ったソリストだ。

http://www.harmoniamundi.com/espana/album_fiche.php?album_id=1125

1. Poème pour violon et orchestre op.25 Ernest Chausson

2. Concerto pour violon et orchestre (1972) André Jolive
  I. Appassionato
II. Largo
III. Allegramente

Isabelle Faust, Vn
Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
Marko Letonja, dir.

ショーソンの詩曲は、優しくて夢のようなヴァイオリン/オーケストラのための小品。そしてジョリベのVnコンは静寂と怒涛の出し入れがコントラストとなる現代曲で、ただならぬエネルギーに満ちたドラマティックな作品だ。これは難易度の高い曲だと思う。聴き手にも苦労を強いる難解な曲でもある。

ジョリベに関するエピソードがWikipediaに載っていた:
−−−−
過激な実験的な前衛音楽からCM音楽まで手がけ、作風を何度も変えていることから、彼を転向者あるいは「音楽のジキル&ハイド」と非難する音楽家も多い。ピエール・ブーレーズとの不仲は有名なエピソードである。日本人の作曲家では、矢代秋雄がジョリヴェを激しく非難しているが、これにはパリ音楽院時代の個人的な確執が背景にあると考えられている。
−−−−

ファウストの擦弦技術の全てが垣間見られるアルバムだと思う。強弱と硬軟がここまで多彩に表現できる人は最近では少ないのではないか。但し、クレーメルが時にみせる野性的な荒々しさは持ち合わせないようだ。


(録音評)
レーベルはハルモニア・ムンディ(HMC901925)。このレーベルらしい穏やかでしなやかな録音だ。必要以上に音像やサウンドステージを際立たせることなく刺激を抑えた地味な録音ながら、ジョリベの協奏曲の至るところで駆使されるパーカッションがリアルで実像感を伴って響いてくる。強烈なビームはないもののなかなか上手な距離感とステージ構築だと思う。大変にS/Nの高い仕上がりで微小音がとても綺麗だ。
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